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2003年09月17日(水) 酒菜(さかな)



 最近、ながらくやめていた、魚をさばいて食卓にのせる事をまた始めた。きっかけは徳島鳴門の一本釣りの漁師を知ったせいである。京都の錦市場で、それなりの季節の魚を一匹買おうとすると、かなりな額を出さないと本当に良いものは手に入らない。
 それに、とった時に絞めてあるわけでもなく、そんなことなら、一流と言われる日本料理店でいいものを少し食った方が、どれだけいいかわからない。そういうことで、家ではほとんど生魚は食べないようにしていた。

 インターネットで出会って、キチヌ(黒鯛)を送ってもらい、前日に久しぶりに、出刃包丁を研いで魚到着に備えた。届いて、少し腕はなまって思うように包丁が動かなかったが、無事三枚におろし、あらは棒塩して小一時間置いて、塩を落とし、湯にくぐらせて霜降りにし、羅臼の昆布を敷き、うしお汁にした。

 刺身はまだちょっとあたらし過ぎて、皮を残し塊のまま冷蔵庫にて一泊二日させてからいただいた。
 京都のだいどこ錦市場では、すだちが一個100円したり、わさび一本2000円したり、すだちなど産地出身者はそれを見て、ばっかじゃなかろか、あほかいな!という気分になる。勿論買うわけがない
インターネットで本当にありがたいと思うことは、全国に散らばる、山葵や米栽培農家の百姓・漁師などと出会えたことだ。大抵は誠実な人達である。
 
 いい魚が手に入ったのをきっかけに、一本釣りの天然のハマチ(死後硬直があった)とまるあじも送ってもらった。養殖物の油が浮くようなものではなく、これもいい酒と本当に相性がいい。庭で鳴くこおろぎ合唱団を聞きながら、酒はすすむ。

 酒と言えば、酒もネットで、貴重なものが手にはいるようになり、こんなに口福でいいのだろうかと、世間(世界)様に申し訳ないが、日本に生まれてよかったなぁと、あらためて思うのである。
 あらでとっただしの残りで、うどんを作ったら、これがもう上質のお吸い物の中にうどんが入っているようで、感涙ものであった。
 徐々に流通革命が確実におこると、なかば確信している。本日も、ネット上で見つけた微生物関連商品を開発している会社から、一個人のたん譚の家に電話で御用うかがいがあった。




死後硬直…活魚は生きているものを含めて死後硬直までの魚をいい、鮮魚は死後硬直から柔らかくなって腐るまでを言う。死後硬直に関係し分解されたATPはやがてイノシン酸といううまみ成分(カッオ節のうまみ)になる。死後硬直ののち細胞中の酵素の働きでたんばく質が分解されると自己消化(熟成)が進み、柔らかくなってくる一方でアミノ酸やペプチドなどのうまみが生まれて来る。










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