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2002年12月25日(水) ワイドショウ



 毎日のように正午の朝日放送のワイドショウで、北朝鮮関係の、拉致家族の特集がある。見ていてとても気分が悪い。なぜというのに、必ずと言っていいほど、物わかりのいい顔をしながら、「…といっても過去に日本人が強制連行してきた経緯もある朝鮮に…」と言う言葉を巧みにいれて、日本人に贖罪感をおこさせるようにする。
この言い分は朝日新聞が、ずっと言ってきていることで、、渡部昇一さんなどは「チャラ理論」と言って一笑に付している。それとこれとでチャラにするというわけだ。
何度も今まで書いてきたが、「強制連行」に当たる物は朝鮮人についてはない!
あるとすれば、中国からソ連に無理矢理送られ働かされた日本の兵士達がそうだった。
今日本にいる朝鮮人達の一世は、自分の意志で日本に来た。戦後日本から台湾・韓国をアメリカの手で放棄させられたとき、アメリカは帰国船を用意し朝鮮に送り届けた。日本が用意した船もあり、その時に自由に帰ることが出来た。
  本日も朝鮮人で拉致について話し合う会を、朝日は取材していたが、必ずある意見を言う人を映像に入れる事を忘れない。
曰く「銃を突きつけられて連れてこられた」
知らない人が聞いて「へぇ」と思えば、この偏向した一派(朝日系)は大成功なのである。
 本当のところは、当時日本国民の義務であった国の非常事態に対する「徴用」に五回も六回も逆らい、従わない。これは日本人でも逮捕された。当時の法で見れば立派な犯罪であるからである。何も新日本人であった朝鮮人だけに行われた訳ではない。朝鮮人よりもっと待遇が悪かった台湾人からそういう話はあまり聞かないのはどうしたわけだろう。

 今日も横田さん夫妻が出演していて、しきりに孫に会いに行くように促されていた。昔ポルノを撮っていた山本監督が、個人が行きたければ、「政治なんかを離れて行くといいですよ」としきりにいう。
朝日の思うつぼである。拉致問題は政治を離れてはありえない。金正日が用意しなければ何事もはじまらない。勝手にキムヘギョンの家に行けるとでも思っているのか?
国家的犯罪に意見を同じうして対抗して行かなければならない時に、「在日の討論は非常にうまい。彼等はお年寄りが手をあげれば、先に意見を述べさせる。それに比べ日本人は…」とまたちょび髭監督がコリアンを持ち上げるような事を言う。こういうのを迎合という。おまけに蓮池透さんの批判まで飛び出した。
 横田さん夫妻と蓮池透さんの意見の違いがあるとしても「拉致」という大変なことをされた当人家族同士の話である。なぜちょび髭が噛むか!大きなお世話だろう。
 
 ついでに言うが朝日はアリバイ作りがうまい。過去新聞で「拉致はない」と言うような主張をし、「金日成将軍さま」と言って憚らない吉田康彦・大阪経済法科大教授(国際関系論)の論文を載せたりする一方で、アエラなどで、北朝鮮の拉致などを扱う。一見両論併記に見えるだろうがそうではない。こう言うことが書かれる何年も前に、警察は正式に「拉致があった」と発表しているのだ。
 
 朝日放送は先日の深夜にも、誰も見ていないだろう夜中の二時半過ぎ頃から三夜連続で朝の四時近くまで拉致特集番組をやっていた。なぜ、ゴールデンタイムにしない?
勿論後のアリバイ作りのためである。将来、何かで拉致関連の取り組み方を問われたときのためだろう。「ちゃんと三夜も連続でやっていた」と言える。その時には放映時間など問題にされないだろうから。
 この番組でしきりに「朝日が一番最初にテレビで流しました(拉致問題を)」みたいなことを言う。確かに最初に流したのはそうかもしれないが、真剣に問題にしてきた人達、新聞は遙か前からあったのである。しかし彼等はそんな事をテレビでわざわざ言わないのだ。下衆である。

 もう最近ほとほと朝日新聞の社説・馬鹿天声人語・素粒子に愛想がつきた。山本夏彦翁の言葉に
  「インテリが書いてごろつきが売る朝日新聞」
というのがある。どれほどの新聞か、これで分かろうというものだ。










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