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2002年10月25日(金) 首を洗って待っていろ!



 去年の「新しい公民・歴史教科書」が採択されたのは本当に一部の養護学校だけであった。その生徒達は今回の拉致事件の知識は学校で教えてもらっていたことだろう。なぜかというと2001年6月発行の市販本の119頁にはコラムと言う形をとって、横田めぐみさんの顔写真入りで以下の文章が載せられているのだ。前にも書いたが教科書は八社あるが、内容はほぼ二種に別れる。扶桑社の「新しい歴史・公民教科書」とその他の七社。だから下記の内容は、扶桑社以外の教科書には載っていないし、載せない。「あるかないか分からない拉致事件を教科書に載せるなんておかしい」という意見がある。

 馬鹿言え。それだったら、国が関与していない事がはっきりしている慰安婦問題や、議論中の南京大虐殺がなぜ教科書に載っているのだ。
 この拉致事件はこの教科書に載せる何年も前に、警察が正式に拉致されたと認めている事件なのだ
扶桑社の教科書は全国的に見てその採用率は無きに等しいが、コラム形式で書かれている、「核兵器廃絶と言う理想を考える」や「近代以前の福祉活動に学ぶもの」「住民投票について考える」などは、実務的現実的な側面から書かれていて、子供達に考える頭を持たせるように書かれている、大人でも読むに耐える。
 読まずに批判を繰り返したり妨害した組織、「つくる会」のあるビルに放火テロをしたもの共は、この教科書内容に異を唱えたわけだから、北朝鮮問題に関しても、金正日に味方している連中と言うことが出来る。首を洗って待ってろ。
   

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北朝鮮による日本人拉致問題

 一九七〇年代から八〇年代にかけて、日本の海岸や都市、また海外の都市から日本人が忽然と姿を消す事件が多発した。
 例えば一九七七(昭和五二)年、当時新潟県の中学一年生であった横田めぐみさん(13歳)は、学校のクラブ活動の帰り、海岸近くを通りかかったのを最後に消息を絶った。警察は事故もしくは誘かい事件と見て捜査したが手がかりはなかった。
  ところがその後、韓国に政治亡命した北朝鮮の元工作員(スパイ)の口から、横田めぐみさんらしき少女が、北朝鮮の工作員によって拉致され、北朝鮮で生きているとの証言が得られたとの報道がなされた。海岸近くでめぐみさんらしき少女に、北朝鮮工作員が我が国への侵入を目撃されたのが拉致の理由だったと伝えられている。
 この証言をきっかけにして、日本の警察は過去の行方不明者の調査に努めた。現在の所、七件十名もの日本人が拉致されたことが、疑わしき事件と捕らえられている。(平成9年度「警察白書」)。しかし民間の調査によれば、それを数倍上回る、日本人が拉致されたと考えられている。

 これが事実だとすれば、わが国に対する明白な主権侵犯行為であるとともに、野蛮な人権じゅうりんでもある。民間では拉致されたと考えられる人達の肉親を中心に救出を求める声が高まっているが、日本政府も北朝鮮政府や国際赤十字に、拉致されたと考えられる人達の安否を尋ねると共に早期の返還を求めている。しかし、北朝鮮当局は拉致そのものを否定し続けているため解決のめどが立っていない。
             (新しい公民教科書・119pコラムより 扶桑社) 

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