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2002年02月05日(火) アッコは良子を駆逐する??



 産経新聞の産経抄のコラムを書いている、石井英夫さんの講演を聞きに、大阪のホテル・モントレーに出かけた。このホテルもヨーロッパスタイルのホテルで、フロントも全体もこぢんまりしている。
いつも感じるのだけど、本を書く人、文章家の講演はそれを越えることがない。石井さんのコラムはいつも当を得ている。だけど、この講演でもすでに読んだものの繰り返しで、新しいものはなかった。が、石井さんの人となりは、やっぱり実物(失礼)を見て何か了解するものがあった。

 本にも書かれていたけれど、面白い話がある。各新聞のコラムニストが集まって、首相官邸で小泉首相と酒宴を催した時の事。
小泉さんは独身で、首相官邸には専属のコックもいない。だから、缶ビールと、わずかな肴で大いに飲みかつ大いに論じあった。

その席で、小泉首相が言うには「訪中を前に、北京で一番読まれている新聞は何かと、中国の日本担当トップに聞いたら、どーです!、朝日新聞じゃなかったんですよ!産経新聞なんです、産経よく売れてるでしょう」と。
毎日新聞出身の徳岡氏は「我ら一行の中には産経新聞のコラムニストがいたが、彼(石井さん)は、憮然として答えなかった」と。
 また、徳岡氏はその答えに対して「なんたる素朴さ、紙面で新聞が売れりゃ苦労せんわ」と思ったそうだ。

 なぜ、朝日ではなく、産経がよまれているのか?中国に阿(おもね)った記事よりも、歯に衣着せぬ物言いでの正論をとても気にしているから、と言う事だろう。
 産経は関西では読まれている方だが、東京ではまったく読まれていないに等しい。今度、産経は夕刊を止めた、産経の東京夕刊発行数は25万部、朝日は約230万部、読売は250万部である。まったく相手にならない。
それでも、今も昔も韓国でも相当有名で、読まれているのは産経新聞なのだ。

 土井前社会党党首が北朝鮮を擁護、韓国を認めないと言っていた時から、産経は正しく韓国情勢を伝え、その時は喜ばれ、今は教科書問題で憎まれながらも読まれている。
 読売が売れているので、「悪貨は良貨を駆逐する」とまでは言い切れないけれど、未だ、朝日新聞が世界に誇れる日本の一流新聞だと思っている人が多いのは、なんとも気が滅入る。
下の箴言を女の友人に話したら、W田アキコがN野良子を毛嫌いして追っ払う事だ??と思ったらしい。

  『悪貨は良貨を駆逐(くちく)する』
(実質的価値の異なる二種の貨幣が同時に使われるとき、「良貨」は貯蔵され、「悪貨」だけが市場に流通する傾向を生じる。 → 「グレシャムの法則」) から、質の悪い人間(新聞)が蔓延(はびこ)って、優れた人間(新聞)が姿を消すということ。悪が栄え善が滅びるということ。
トマス・グレシャム(Thomas Gresham) 1519〜79。16世紀のイギリスの財政家、貿易家。エドワード6世、エリザベス1世に仕えた王室財務官。貨幣の改鋳に努力した。













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