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2002年01月17日(木) 不審船と日本人



保安庁の巡視船と撃ち合って被弾し、逃げられないと見たか自爆して沈んだ不審船をいまだ引き上げられないでいる。中国の領海ではない。不審船が沈没した海域は公海で、引き揚げに国際法上の問題はない
しびれを切らしてか、アメリカが協力すると言ってきた。なぜかアメリカから言ってきた。そういえば、いっとう最初に発見し、日本の防衛庁に情報を流したのもアメリカだった。アフガンとの戦争真っ最中の今の次期に。

 これは多分、北朝鮮がテロ国家だと言うことはこれまでに分かっている(ラングーン爆破事件や、大韓航空爆破事件などで)、さらに今回の事件でもって、不審船引き上げで、はっきり北朝鮮がテロ国家であるという認識を再確認させて、一挙にテロ殲滅という名目で、北朝鮮と戦争するつもりなのではないだろうか?
 北朝鮮の報道で最近、「われわれはアメリカと充分戦う用意がある」という報道がなされた。多分戦争になるのではないだろうか?アメリカはテロ国家、並びに支援国はとことんたたくと宣言している。その時、日本は同盟国だから黙ってみているわけにはいかない。そうなると、日本に潜んでいる北朝鮮の特殊部隊要員(万単位でいるらしい)が動く。その時、日本はどういう対策をもっているのか?
戦争になるのが怖いから引き上げをためらっているのではないか?

 日本人のエゴはえひめ丸引き上げの時によくわかった。自分の家族のためには、他国の領域になぜか行って、そこで不運に事故に巻き込まれてしまった時も、あくまで引き上げを主張する。一部の良心的な遺族の中にはそこをお墓として置いておこうと、海の男達のやり方を主張したけれど、結局、アメリカに引き揚げさせる形になった。
自分の家族のために、ここまでアメリカの海軍を動かそうと熱意するのに、他の家族の集まりである日本の事になると、いまだに何とも怒りの声はあがらない。
ロケット弾を打ち込まれ、海上保安庁の船は蜂の巣にされても、ただのニュース扱いで、これが、昔なら宣戦布告されても北朝鮮はしようがない。独裁国家で一漁船がロケット弾や機関銃を持てることは、アメリカで個人がマシンガン買える事とはわけがちがう。これはもう、国と軍部が関わっているのが当然なのに、いまだに何を怖がっているのが、無関心なのか、ついにアメリカがしびれを切らして協力を言ってきた。
 利己的というかなんというか、戦後のあまりの不信心に、神様抜きの人権が横行したり、自分達だけ良ければいい、もしくは何がなくとも家族さえよければという、まったく自分勝手な人達が日本中溢れているような気がしてならない。新潟で中学校の帰り、拉致された横田めぐみさんはもう30才すぎたという。

国は助けない。逆に米を貢ぐことで思い直して(改心して)くれるように願って、毎年何万トンもの米をプレゼントしている。
 多分向こうの新聞には「偉大なる首領様に今年も日本から貢ぎ物が届いた」と報道されている。アメリカは、アメリカ人たった一人拉致されただけでも軍隊が動き、救出した例が過去にある。住んでいる国民にとってアメリカは頼もしい国だ。
 ニューヨークの日本領事館はいまだに、日本人行方不明者を具体的に調査しない。向こうに住む日本人に、常日頃からのあまりなことに、告発されている。それに領事館員は一番に逃げたらしい。
一般の日本人の反映は、領事館員にも反映する。日本の国民の事などどうでもいいのだ。
  










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