目次過去未来


2001年10月27日(土) 焼肉屋と地球温暖化



 世間は狂牛病が日本でついに出たといって、いっせいに騒ぎはじめた。日常では肉類はほとんど口にしないが、ごくたまに、焼き肉を食べるか、西洋料理屋に行ったときに羊肉を食べるか位で、基本的に家では玄米に日本の昔からの総菜、それも季節のものしか食べない。

大阪の焼き肉のメッカ、鶴橋などは駅前近くで半分以下の売り上げになっているという。なんだ、日本人も結構敏感に反応するのだと思って、逆に行って見たくなった。
 「牛角」という、最近関東から勢力を広げてきている、チェーン店に行って見ることにした。味はいい方だと思うが、ガブガブ、ビールを飲みながらの食事は良しとしないので、幾種かの赤白ワインがあるここに、時々来ている。
 牛の検査結果の判定が、二転三転している中で行くんだから、さぞや閑散としてるだろうと思って行ったら、あら、大変!エレベーターを降りた前で、カップルが4組ぐらい手持ちぶさたで待っている。一瞬何かのまちがいではないかと思って、ガラス扉越しに店内をのぞき込んでいたら、従業員が出てきて、満員ですという。大繁盛!?
今までも時折、満員で少し待った事はあったけれど、この時期に、この熱気溢れた雰囲気は一体なんなのだ。予約待ちにして置いて、一旦階下におりて、謎が解けた。肉屋もさるもの、なんとビール一杯98円なんだ!

そうすると何かぃ、とにかく安けりゃ狂牛病の疑いある牛食ってもいいって分けか? なんか浅ましいなぁ! そこまでしてそんなに牛食いたいか。

あんまり知られていない事だけど、牛からタンパク質をわざわざ摂るのだったら、牛の餌になる大豆などから摂る方が遙かに効率がよいのだ。
それに、冗談みたいだが、放牧された牛が出すゲップは地球温暖化?にかなり影響をあたえると何かの番組で言っていた。
馬科は10種満たないほどに衰退していて、一方、牛科は、ヤギ、羊、など繁栄している。これは、偏(ひとえ)に反芻(はんすう)という食べ方をしているためで、車でいうと、ターボエンジンと同様に、消化の効率が非常に良いのだ。
馬は草の全たんぱく質の1/4しか取り込めないけれど、牛は草のたんぱく質の吸収力が反芻によって非常に大きくなる。
が、この反芻がくせもので、この時牛は、頻繁にゲップする。ゲップにはメタンガスが混じっている。メタンの温室効果は二酸化炭素よりはるかに大きく、ウシのゲップは世界中のメタンガス発生量の1/5を占めているらしい。
 
 98円なんかでビール売ったら、それがためだけに集まる、安けりゃ何でもいい種類の人間共が、いっぱい飲んでいっぱいゲップする。これも、温暖化になるのとちがうか?ここは、京都議定書の京都やど!ちょっとは遠慮してゲップせぃ!
ようやく、席について98円ビールを注文したら、あれは限定で売り切れましたという。 これを目当てに来た奴はさぞがっくりしたろう。この時勢にこんな商法。あっぱれ!あっぱれ! 久しぶりに思い切り毒?を食べた。
死なばもろとも。(-.-;)y-゚゚゚










myrte21 |MAILHomePage