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2001年10月18日(木) ブルーノート



 ニューヨークにテロがある数日前に、ブルーノート(ニューヨークのジャズの老舗)で、日本人ジャズシンガー小林桂のライブがあった。夜更け見るとはなくBSを見ていたら、そのライブを流していた。でぇ嫌いな筑紫哲也のニュース番組のテーマ音楽に、ハウ・ハイ・ザ・ムーンが使われている。が、「ヘン!」てなもんで、歯牙にもかけなかった。久米宏のニュース番組と同じく、坊主にくけりゃ、今朝までじぁなかった、袈裟まで憎い?の習いで、テーマ音楽になったところでどうでもよかった。だから、前から小林桂が、スゥイングジャーナル紙で、男性ボーカル第一位になったとかの噂は聞いていたけれど、あんまり興味はなかった。
そこに、まったく偶然に先の番組を見た。
「とてもよろしい(少し貧弱な容姿はさておき)!」観客も少人数だが聞き入っていた。
小林の声は、メルトーメの初期の声が気に入っている者としては、まだ適度に荒れていず、(史上最年少でブルーノートに出演したらしいから、無理もないが)もの足りない。が、通して歌っている小林桂には、何か知らないけれどムードがある。

 日本人の男のジャズ(シャンソンも)歌手にはいいのがいないのだ。女の歌手は結構いる、ようするに「大人」があんまり見あたらないのだ。
スキーの萩原選手にどこか似ていて、思わず笑ってしまうけれど、まだ二十代というのが良い。これが40代くらいになって円熟味を増すと、どうなるのだろう? 「ミスティ」は確か二十年前くらいに同じ題で、ヘレンメリルが出していて、当時、毎日のように、制作の時にかけて聞いてた。
 
小林のジャズは、爺ちゃんの代から三代目だそうで、爺ちゃん、デューク・エリントンを愛して、ジャズを演奏していたらしい。
それと、小林桂をさらによくしているのは、日本人バックバンドだ。ピアノの石井彰が良い。流れるように軽快なアドリブ演奏、とてもセンスがいい。
安カ川大樹のウッドベースなんかもう、正統?ジャズの王道だ。ちょっとダンディなトランペッター松島啓之の押さえた演奏、ドラムのバックに徹した小島勉みんな質がいい。ううむ…!ついに、ジャズCD、10年ぶりに買う…か!










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