NINJA-TOOLS

お気楽人間の日々徒然。

日記の目次へ過去進む


2004年01月26日(月) 平松八千代 Live at 440

行ってまいりました。

とにかく感じたこと。それは、今までのライブが、
何か「幕開け」のようなものを感じさせるこの日のための
イントロダクションだったようにすら思わせる、
そんな素晴らしいライブだったということ。

今夜のヤッチーは、少しだけ観客のノリがつかみづらそうな様子だったけど
観ていた私は今夜のステージを、ただただ心躍る気持ちで、
でも身動き一つ取りたくないほど集中して聴いていたい、そんな気持ちだった。

今までの彼女のライブはというと、
彼女の愛する音楽の世界を「平松八千代」というフィルターを通して
紡ぎ出すように見せてくれる、そんなライブだった。

彼女のリスペクトするアーティスト達のこと、楽曲それぞれへの愛、
彼女の奏でるギターから、歌声から、バンドメンバーや音楽仲間とのやりとりから
そしてその笑顔から、それは常に感じられていた。

回を重ねるごとに、徐々にその音楽の世界のベクトルは外から内へ、
平松八千代自身に向けられてきた気がする。

そして今回である。
選曲がほとんど自分の曲をしめていたこと、
(なんとNap On Mondayまでも!!)
そしてこのライブのために作ってきた曲が3曲。
今までの彼女を今現在の彼女の姿で、今現在の彼女を今ありのままに、
そんな世界が目の前で、最高のメンバーと共に繰り広げられる。

とても、惹きこまれるライブだった。

1.嘘は罪(SOY)
いきなりキューーーーーーン。あっさり降伏(笑)。
おセンチ野郎の私は、この歌がSOYの中で最も好きな歌の一つなのだ。
それをギターをかき鳴らしながら切なく歌いあげる。
ずっとライブで聴いてみたいと思っていた曲がしょっぱなから登場で
すでにライブの世界に一気に引き込まれてしまう。

2.朝の風景(カルメン・マキ & OZ)
ココからバンドメンバーの登場。
躍動感あふれるつんちゃんのベース!小田原さんのドラム!
本日のつんちゃんのベースは、おNEWのベース。木目の赤い5弦の美人さん。
いつも使う5弦のズシリと響く音とフレットレスの甘い音が混ざったような、暖かい音。
ふかまっちのKeyもシブく色を添える。

「こんな暮らしが約束されているなら私は何にもいらない」
という歌詞が好きでという話から、世界で色んなことが起こっている中で
こうやって歌いつづけることができてとってもうれしいと語るヤッチー。

3.少女(五輪真弓)
この歌のスケールの大きさ。
その全てが、彼女の太く伸びやかで朗々と響く声と共に、
どっしりとゆったりと構えて演奏するメンバーの音と共に、心に届く。
もはや彼女の楽曲のようだった。
原曲でピアノを弾いているのはキャロル・キングだそうで、
そんな素敵な話をした後で

「・・・でも(五輪真弓って)ベラに似てるな〜・・・!!」

落とさずにはいられない、関西人の血(笑)。

4.SUBWAY(SOY)
おセンチ野郎フェイバリット曲その2(笑)。
キュンキュンうるさいよっ・・・ってくらいキュンキュンしてたかも。^^;
これね、ほんと好きなんです。ヤッチーの切ない歌声に合わせるつんちゃんのベースがこれまたいい味で。
中盤の静かになる部分でポンポンポ・・・ンとハーモニクスみたいに弦を鳴らすところがグッときた。

5.Sugar Days 〜あの日〜 (SOY)
ふかまっちーのコーラスとヤッチーの声が気持ちよく重なる。

曲前のMCで。
「後半どんどん熱く盛り上がっていこうと思います・・・(我慢しかねたように)静かですっっ(T▽T)
今日はシブく決めようと思ったのに・・・ワンピースも着て・・・」

このワンピース、忘れもしないCareless Memoriesの時に、
大阪か名古屋で見たワンピース。(*^^*)
確か、この衣装に着替えてきたヤッチーに
カースケさんとつんちゃん2人、ガッツポーズしてハイタッチまでした衣装(笑)。

ジーンズ姿のスレンダーなヤッチーもカッコよくて好きだけど、
こうしてフェミニンな服にギター一本。というのもすごくステキ。
画像でしか見たこと無いけど、いつぞやのアロフェスで、
ロングスカートにベース、というのもカッコよかったなあ。

6.ひなぎく(SOY)
前奏の丁寧に丁寧に奏でる、優しい音のギター。
優しく優しく歌う、ヤッチーの声。ちょっともの哀しいこの曲も名曲だ。

なんと30代最後のライブだそうで・・・!
いよいよ四十路突入♪嬉しいような・・・2月7日だそうです。

7.What's Up(4 Non Blondes)
はじめてヤッチーが歌うこの曲を聴いたとき、ほんとに彼女の声質にあってるとなぁと
聴いていてとても気持ちよかった。声の絶妙に裏返るところとか。
だから、あのギターの弾きはじめを聴くたびにパッと心が温かくなる。
きっと彼女はこの歌がほんとに大好きなんだろうな。
ふかまっちによるシブイKeyソロの後ろでボンボンとうねるつんちゃんのベースが気持ちいい。
アメリカの乾いた空気が感じられるような。
こちらもまたふかまっちのコーラスワークが冴える。

休憩をはさんで 2nd ステージへ・・・

1.Free(Nap On Monday)
ここでとうとうこの曲が(喜)!!
Nap On Mondayのヤッチー、大好きなんです。
自然と体が揺れてくる軽快なリズムにのるのびのびとした彼女の声。
とても気持ちがいい。^^

2.Give Me(Nap On Monday)
小田原さんのタムの音を聴いてハッッ・・・まさか!と思ったらそのまさか!!
「Free」というアルバムの中でもヤッチーの声の世界観がとても良く出ていて大好きな曲なのだ。
いや、、、ほんとに聴けるとは思ってもみなかったので大興奮♪
ちょっとエキゾチックな色の入った80年代洋楽ポップスの世界なんだよね、私の中で。ほんと大好きなの。
しかも、この曲を、このメンバーで!すごいすごい!!
ガシガシと力強く刻まれる躍動感あふれる小田原さんのリズム。
つんちゃんのベースもブリブリいい音を出している。

うーん、これを聴いちゃったら今度はぜひとも「kiss」が聴きたいぞ!!

次の3曲は、今までオリジナルは書いても公表したりはしていなかったのだが、
今回このライブのために書いたという曲。
「40にもなるし(笑)。・・・って、けっこうこだわってるんやろ(笑)。」
とはヤッチーご本人によるツッコミ(笑)。

3.Wind(平松八千代)
この440ライブで何度か聴いた曲だ。
曲は回をおうごとに成長をとげ、いまあらためてタイトルがついて現れた。
この痛快な、広い大地と青い空が目の前にぱーっと広がるような彼女の歌声。
平松八千代の真骨頂と言ってもいいかもしれない曲だ。ものすごく気持ちがいい。

4.Real Love(平松八千代)
「ちょっとだけ!・・・ちょっとだけ!エッチな曲ですっ♪」と紹介されたこの曲。
セクシーに歌い上げる、すごくキュートな歌。
ふかまっちのKeyの音とか、メンバーによる味付けもまたいい感じなのだ。

5.Lonely Woman(平松八千代)
「日々変わる歌詞・・・^^;」と照れくさそうに曲紹介。
ギターを弾きながら作ったのかな。このコード進行、ツボです。
肩の力がフッと抜けたような、リラックスした歌声。
そこからサビへと力強く盛り上がっていく。
そのヤッチーの声と絡み合うように歌うベース。すごく気持ちがいい。

歌い終わって・・・「時々こんなこと考えんねん。^^」と
少し照れくさそうに話すヤッチー。

マキシシングルのお話。今日はキャンペーン込みのライブだそうです(笑)。

「桃子ちゃんも出すので2つセットです(途中略)とりあえず私の先買って欲しい(爆)。」

6.真夜中のドア〜stay with me(松原みきさんのカヴァー曲)
この曲、タイトルだけ聴いてたらピンと来なかったのでMCで知ってる?って話しに
なった時にしらばっくれていたのだけど、いざ曲を聴いて思いっきり知ってた(笑)。
これがまた・・・ヤッチーの声にぴったりで。
ここでまた、つんちゃんのベースがニクイこといっぱいやっていて。
小田原さんのドラムと相まって最高のグルーヴ。
いっぺんに好きになってしまった。
CDはネット予約したので、あとは届くのを待つばかり。たのすぃみ〜^^

7.Going Home〜家に帰ろう〜(SOY)
「最後の曲」と聴いて、本当にあっという間。
ほっと肩に入った力を取ってくれるような、暖かい曲。
この曲にはなにげにつんちゃんもコーラス参加。^^

そしてアンコール。
「ちょっと気の早いファンキーベースマン」が出てきて
「まだだった。」と言わんばかりにそそくさと引っ込んでいった(笑)。
 
En1.ポプラの木の下のこと(Nap On Monday)
「アルジャーノンに花束を」からインスピレーションを受けたという
「Free」に入っている1曲。アルバムではバンドでの演奏なのだが、
今回はヤッチーのギター1本とふかまっちのメロディカで。
ただただ、この歌の世界が切なくて、哀しくて、辛くて。泣けてしまった。

ただ君の手に触れていたい
この思い つながるうちに
ずっとここにいて見届けて
君が見えなくなる僕を


哀しいけど、本当に素敵な歌だと思った。

En2.Joy to the World(Three Dog Night)
しんみりといったところで・・・
「ろっけんろーーーーーーっっ(叫)!!こうでもやらんと(笑)。」
最後はみんなで思いっきり元気に!^^
カウントの後、ネックをブーンといわせて入るつんちゃんのベースがまた
めちゃくちゃかっこいい・・・婦女子を殺す気かと(笑)。

こういう曲のヤッチーは、ひたすらオトコマエな感じで好きだ。
ギターソロも気持ちいい音で痛快にキメてくれた。

「今年もよろしくねーっっ!!」と笑顔いっぱいのヤッチー。
たくさんのたくさんの素敵な音のエネルギーをもらった今夜。
ちょっとやそっとじゃ忘れられないかも。


紗璃 |MAILHomePage