|
お気楽人間の日々徒然。
日記の目次へ|過去|進む
| 2003年06月21日(土) |
湯けむり旅情、一人旅 (二日目) |
露天は朝の5時からということなので、朝5時に起床。 こんな時はきっちり起きられる自分がゲンキンである(笑)。
5時ともなると、すっかり明るい。 私以外にもう一人、物好きの早起きさんがいただけで、あとは静かな露天だった。 清々しい朝の空気の中での露天はまた最高。
部屋に戻ってちょっとウトウト。 気がつくと、朝食の時間の7:30を10分ほど超過していた。慌てて食堂へ。
何故慌てていたか? それは、宿で飼育している地鶏の産みたての卵が先着で朝食に頂けるからだ。 地鶏の生みたての卵で卵かけご飯・・・♪中之条駅から宿へのバスで見たビデオで、 村野武範が卵かけご飯をズルズル言わせながら「最高ですねぇ〜〜〜!」と言っていたのだ(笑)! あたしもアレがやりたい(笑)!!ズルズル食べたい!!
でも食堂に着くと、やはりというかなんというか、たまごのたの字もないという状態だった。 席に就いて周りを見回すと、とりあえず近くにはたまごにありつけている人はいない。 (ナニ確認してんだ) 今日はあまり産んでいなかったのかも。
しかしながら、それを差し引いても朝食も美味しかった。 魚の干物、卵焼き、海苔、おひたし、味噌汁などの定番メニューに加え、 とろろと湯豆腐がついてくる。しかもとろろをかけて食べるのに ご飯の最初の一膳は麦飯。なんともヘルシーで美味しくて、 麦飯を平らげた後も、ご飯をおかわりしてしまった。 (いくらヘルシーだからと言って沢山食べてたら意味無いが)
部屋に戻って荷造りをした後、薬師温泉最後の〆に内湯へ。 ぬるめの優しいお湯にじっくり浸かって味わった後、10時にチェックアウトして 送迎バスにて中之条駅へ。
今日は一日、伊香保散策を予定している。一路、吾妻線にて渋川へ。20分ほどで到着。
渋川駅に着いてコインロッカーを探す。大きなバッグをそこへしまって、 リュック一つの身軽な準備を整える。リュックの中には・・・バスタオル。
伊香保に来たからには温泉でしょう(笑)。 これからの予定にこのバスタオルはとっても必要なのである。
ロッカーに荷物をしまうと、タイミング良く伊香保温泉行きのバスが来たので飛び乗った。 2〜30分ほど山道を登り、伊香保温泉街到着。
今日はものすごくいいお天気。ジリジリと日差しが暑い。
まずは石段の温泉街を目指す。
あまり知らなかったのだが、伊香保はかなり急勾配の土地である。 坂道もものすごく急だ。でもその分眺めはとてもいい。 眼下には渋川の町並みが見下ろせる。
石段のスタート地点は、こんな感じ。

なんつーか・・・小さくひしめき合った町並みがものすごく懐かしくていい。 ところどころに小路があって、小さなスナックが並んでいたり、 射的・弓道場があったり、(もちろん、射的の的のところにはHOPEの箱があったり) ストリップの看板があったり(笑)。 まるで昭和から全く変わっていないかのような雰囲気。実際それほど変わっていないのだろうけど。
いいなあ〜と思いながら、テクテクと温泉石段街の階段を登っていく。
イチバン上から見ると、こんな感じ。

さて、一番上まで来てやれやれ休憩・・・なんてしていられない。 目的地はこの先のもっと奥にあるのだ。
温泉街の一番上にある神社の横の道を行くと、そこにはこんな案内表示。

この道の先には伊香保温泉の源泉があって、そのすぐ横に露天風呂があるのだ。 本日の目的その1である。
歩く事15分ほど。温泉の入り口に到着。まずは飲泉所がお出迎え。

旅の前に下調べして、この飲泉のお味が書かれているHPなどを見ていたのだが その評価は「まずい」「飲めたものではない」「土の味がする」「苦い」などなど。
一体どんな味やねん!!^^;と思って挑んだが・・・
なんてことはない、一言で言えば「鉄サビの味」ですな。苦くなんかないし。^^; たぶん、食べ物に好き嫌いの多い人はダメなんでしょう・・・。たしかに美味しくはないけど。
ゴクゴクといけるものじゃないけど、 体に良いとあらばということで柄杓に2杯ほど頂いた。満足♪
そして目的地到着。
 入浴料を払いロッカーの鍵を受け取って「女湯」「男湯」に別れた扉をあけると、そこには細い道が。 細い道のところどころに蚊取り線香が焚かれている。(この時点ですでに屋外である。) その細い道の先にトイレとロッカーのある東屋があり、そこが脱衣所。その前に露天が広がっている。 小奇麗な脱衣所にはキンチョールが数本。おそらく夏の盛りは蚊やアブが大変なんだろう。^^;
ここの露天はモチロン浸かるだけ。体を洗ったり髪を洗ったりするところではない。 さっさと服を脱いで、かけ湯をして、湯船へ。
・・・・・・ほんとに極楽気分だった・・・・・・。
塀の向こうには青空に映える山の緑が見えて、 聞こえるのは 風に木々がそよそよと揺れる音。 蜩の声。 小鳥の鳴き声。 湯が湯船へと落ちる音。
同じく湯船に浸かるのは他に二人だけで、とても静か。
目をつむって聞こえてくる音を楽しんだり、 目をあけて青空と山の緑を楽しんだり。 しばし無の境地。何も考えず、ただぼーっとして時間の経つのを忘れてしまった。
 湯上がり後、露天のすぐ近くの伊香保の源泉を見る。こんな感じ。 ゆっくりゆっくり湯が沸きあがって来ているのが見える。
露天を後にして、伊香保のバスターミナルへ。 そこでタクシーを拾い、水沢観音へ。本日第二の目的地である。 推古天皇の時代から開基といわれ、坂東十六番札所だそうだ。(さっぱりワカラン)
実は・・・本当の目的はその門前町で「水沢うどん」を食べる事(笑)! 水沢うどんは日本三大うどんに入るそうだ。自称麺好きならば、こりゃ行かないワケにはいかんだろう(笑)。
まずは水沢観音でお参り。 失礼な表現なのかもしれないけど、ほそおもての綺麗な観音様だった。 六角堂をくるくる3回廻して、いざ門前町へ。
水沢観音の門を出ると、いたるところ目にする「うどん」の文字。 わっはは〜い!!うどん!うどん!(笑)
いくつも並んでいる水沢うどんの店の中でも、素朴なたたずまいの清水屋へ。

そしてウワサの水沢うどんはこんな感じ。

これがまた・・・・ほんっとうんまい!!!!
お店のおじさんに丹念に延ばされたうどんは、とてもコシがあって歯ごたえがいい。 麺そのものの味というのだろうか。旨みがある。このうどんはごまダレでいただくのだが、 このタレも甘くなくさっぱりしてて、でもコクがあって本当に美味しかった。 一緒に頼んだマイタケのバター炒めも美味しかった♪
美味しい美味しい水沢うどんを堪能した後、ふとした事・・・いや、大事な事に気がつく。
あたし・・・どうやって渋川まで帰ったらいいんだ?^^;;
渋川から伊香保というのは路線バスが通っているのだが、この水沢の門前町あたりは奥まっていて 車で来ないととても不便なのだ。お会計を済ませてお店の人におそるおそるたずねてみると 伊香保までタウンバスが出ているので、いったん伊香保まで戻り、そこから渋川行きのバスに 乗らないとダメだとのこと。そしてそのタウンバスが来るのは・・・1時間後。^^;;;
一時間後かぁ・・・ そしたら、路線バスの通っている水沢口という場所まで3キロの道のりを歩いた方が早いな。 と判断して、「じゃあ、水沢口まで歩きます。」とお店の人に言うと、 「外は暑いから・・・よかったらお店で涼んで一時間待っていてもいいのよー^^」と・・・。 くう・・・優しい・・・。でもそうすると帰りの時間がもっと遅くなってしまうので やはり歩く事に。「都会の人は歩き慣れているのよねぇ。気をつけてね。^^」とお店の人に 見送られて店を後にした。
テクテクテクテクと、ときおり車のびゅんびゅん通る山道を3キロひたすら歩く。 途中で遥か山の下の町並みを眺められる場所に通りかかり、景色を楽しみながらテクテクテク。 早歩きで30分。水沢口バス停到着。すると5分後にバスが来る。ほっ。^^;
 バス!キターーーーーーー!! こんなものまで撮るとは相当嬉しかったらしい(笑)。
 バスの中には遠足なのか遊びつかれた子供たち。一緒にうつらうつらしながら渋川駅へ。
渋川からは鈍行で、大好きな音楽を聴きながらまどろみつつ東京まで戻ってきた。
|