|
お気楽人間の日々徒然。
日記の目次へ|過去|進む
| 2003年06月20日(金) |
湯けむり旅情、一人旅 (一日目) |
一泊二日で旅をしてきました。 群馬県へ湯けむり旅情一人旅(笑)。 心配していたお天気にも恵まれ、本当に気持のいい旅でした。
帰って来て思った事は、国内旅行、しかも東京からさほど遠くない地への旅も なかなか悪くないなという事。いやむしろ、捨てたものではないぞ!という感じ。 かなり味を占めちゃったかも(笑)。
一ヶ月程前から「旅へ行くぞ!」と思い立ち、シコシコと計画を練って ああでもない、こうでもない、とルートを考えておりました。 最初は秋田の田沢湖方面を目指していたのだけど、東北の地震で怖じ気づき(苦笑) 急遽ルートを変えて信越方面へターゲット変更。宿泊は群馬県の薬師温泉にある 「旅籠」というところに決定。翌日は伊香保散策をすることに。
上野駅から特急草津に乗車。
 BGMは Allman Brothers Band の Don't Keep Me Wonderin 。気持ちいい♪ 平日にも関わらず、おばちゃん集団と出張と思われるおじさん達で車内は賑わっていた。 2時間も乗ると、目的地である中之条駅へ。 そこから宿の送迎バスが迎えに来ていて、山道を宿へ向かう。
そのバスの中、宿の案内のビデオを流しはじめたのでずっと見ていたのだが 旅番組など色んなTV放映されたものを流していて、その宿の目玉商品となっている 食事のシーンのオンパレード・・・食事を期待していたので昼食を軽めにしていたオイラには まさに拷問状態。^^;
 3〜40分ほどで宿へ到着。 かやぶきの門をくぐり古民具や年代ものの日本家具などが並んだ廊下を抜けて玄関へ。 内装も、昔の日本の田舎を意識したような内装で、一瞬だけ圧倒されるが意外と落ち着く。 宿の人の応対も丁寧でとてもいい。
部屋は、当初は山側の一階&トイレ無しと言われていて、 まあ一人旅だししゃあないわなと思っていたのだが、川側の眺めの良い3階に案内された。 正面には山の木々が迫り、眼下には岩肌を流れる清流。蜩(ひぐらし)の声が聞こえる。 いい感じ♪
 部屋から見下ろすとこんな感じ。
夕食の6時までにはまだ時間があるので、ひとっ風呂浴びに行く。 この宿には内湯と露天の2個所ある。まずは内湯へ。
年季の入った木の湯船に満ちたお湯は少しぬるめ。温泉のお湯をそのままひいてきているので 沸かし直しはしていないのだとか。「湯が冷めてしまうので窓を開け放しにしないでください。」 の貼り紙がしてあった。湯の色はほんの少しだけ白く濁っている。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かって、ぼけら〜〜〜〜〜としまくる。うっかり寝そうなくらい(笑)。 はぁ〜っ、これがしたかったが為に1ヶ月もプランを練っていたのだ♪*^^*
お湯を楽しんだ後は、お食事♪ 宿に隣接された「かやぶきの里」というところにあるお食事処へ。
 食事処へと続く廊下。
昔の民家を移築してきたということなのだが、とても立派なつくりである。
 中へ入るといくつかの部屋があり、そこにはそれぞれ囲炉裏が。
すでに宿泊のお客さんで賑わっている。 当然だが、家族連れや友人グループで来ている人達が多い。 わいわいがやがやとしたところで一人ぽつんと食べるのは、ちと気が引けるなあなんて 思っていたのだが、私以外のお客さんは2人という静かなお部屋に通してくれた。 しかも部屋は適度に広いので、同室の客が気にならない。 もっと混んでいればそうもいかなかっただろうが、一人客へも配慮が感じられる。

食事はどれも本当に美味しかった。 前菜、湯葉とじゅんさいの酢の物、お吸い物、こんにゃくと湯葉のお刺し身、焼き鮎、 地の野菜・地鶏・海老の炭火焼、煮物、ボタン鍋(うどん入り)、そしてデザート。 まじうま。食いまくりんぐ。オヤジOLにふさわしく、焼酎の蕎麦茶割りを片手に ぷはぁ〜〜〜っとやりながら(笑)、本当に美味しく頂いた。
鮎の塩焼きと炭火焼は目の前の囲炉裏に炭をおこして焼くのだが、 薄味なので、素材の味がすごく引き立って美味しかった。 鮎の身は、ほぐすと半透明の脂がのっていて、野菜と車海老はホクホク甘くて、 地鶏は香ばしいくて肉の旨みがよくわかる。
そして、ぼたん鍋。味噌をベースにしたスープで煮込んだ猪のお肉は とっても柔らかくて臭くなく、むしろお肉の風味がとても美味しい。 味噌味なのにとてもさっぱりしていたし、うどんには味が染み込んでいたし、 もう言う事ナシ。
食事の間中、おじさんが頃合いを見計らってお肉の焼け具合を見に来たり 囲炉裏で焼いた鮎を串からはずしてお皿においてくれたりしたので、 私は食べるだけ〜飲むだけ〜状態・・・極楽極楽♪
おじさんは物腰の丁寧で柔らかい応対をするも、余計な話はしない。 たぶん従業員みんながそういう教育がされているんだろうな。
夕食を終えて、布団の敷かれた部屋に戻り一休みした後、露天風呂へ。
 部屋にほんのりと灯っていたろうそくのあかり。
 川沿いの滝の見える露天風呂。こちらは湯の温度が少し熱め。 沸かし直しているのかもしれないが、これはこれでまた気持がいい。 涼しげな滝と、星空を眺めながら、山の緑のにおいと、お湯の香りを楽しんだ。
 露天へ向かう途中の廊下。とても雰囲気がある。
部屋に戻って窓を開け、風を入れる。 灯かりを消して川のせせらぎを聞きながらぼーっとしていたら 気持のいい睡魔が。
本当は、このあと一休みしたら内湯でしめて本日のメニュー終了!と思っていたのだが このままフカフカの布団で寝る方が気持よかろうと考えて、早朝起きる事に。 ということで21:30に就寝して一日目は終了。
|