10月の札幌の、朝の路上で、 突然アザーンを思い出す。
アッラー・アクバル アッラー・アクバル
タイ南部の小さな島の、 強い日差しにさらされた色とりどりの洗濯もの
シンガポールのビルの合間から見えた、 モスクの金色の丸い屋根
マレーシア東部の市場の、 果物の色と、女たちの頭に巻かれた鮮やかな布
東南アジアでしか直接イスラムに接したことのない私の、 そのイメージは、いつも鮮やかな色彩と、 何ものにも替え難い大切な記憶と共にある。
「イスラム=悪」という単純な図式に、 猛烈に反発を感じるのは、 主義主張がどうのこうのよりも、 そんな個人的な記憶のためかもしれない。
私自身は、なんの神も宗教も信じていないし、 イスラム教が正しいとか、 そんなことを考えているわけでは、 もちろんないけどね。
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