オクラホマ・スティルウォーターから

2002年02月14日(木) バレンタインデー

 スーパーによることがあって、夕方行ってみたら、中年以上の男性がバラの花の品定めをしている。こちらでは男性がチョコレートだけでなくてバラの花を贈るのが一般らしい。

 カードのお店には「彼に」「彼女に」以外にも「家族に」「子供に」渡すカードが並んでいるが、インターネットでたまたまみたら、それ以外にゲイやレズの人用もあって、やはりアメリカだ〜と唸ってしまった。

 日本ではいつからバレンタインデーにチョコレートをあげるようになったのかなと思っていたら、戦前らしい。神戸のチョコレート屋が紹介したそうだ。確かに神戸にはチョコレートをはじめ洋菓子屋が多いので、納得である。

 7年前の震災ではお菓子屋も打撃を受けて、その直後のバレンタインで自粛する雰囲気があったが、復興のために神戸のチョコレートを買ってくださいという願いがあったのを覚えている。

 ところで、チョコレートは女性から男性に贈ることになっているが、贈るという好意は男性は嬉しいかもしれない。しかしお返しとしてキャンディーなどの食べものをもらうとしたら、それよりもチョコレートをもらう方が嬉しいと思う。女性のほうが男性よりも絶対チョコレートが好きだと思う。

 それからよく考えてみると、女性から男性に求愛の意味を含めてチョコレートを贈るなんて、日本らしくなく革新的な考えである。「女性が男性に求愛、告白するなんてはしたない」とか保守的な考えがあってもよさそうなのに、この日ばかりはそんなことはお構いなく、男性は済ました顔をしながら心の中でどきどきさせてチョコレートを待っている。チョコレートなんてどうでもいいのだ。もらえるかもらえないかが問題なのである。それに味なんてわからないまま腹に収めてるという感じで、味わって食べてるとは思わない。その点、女性のほうが絶対チョコレートを味わって食べると思う。

 いっそうのこと、バレンタインデーとホワイトデーを替えたらどうだろうか。この日は男性からバラの花を添えてチョコレートを贈ることにしたら花屋も儲かる。ホワイトデーには女性からバレンタインの返事をするのはどうだろう。ホワイトデーにお返しをもらった人が本命と言うわけだ。

 いやいや、女性が強い今の時代、バレンタインデーは男性にとって貴重な日である。男性が女性から懇願されるなんてそうない。これはそっとしておいた方がいいかもしれない。

 ところで、我が家はと言うと、付き合っているときはお互いにチョコレートをおうったものだが、結婚後には縁遠くなってしまっていた。2、3日前から、「バラとチョコレート」と暗示をかけていたら、今日バラ一輪(造花)とチョコレートを持って帰ってきてくれた。造花でも買ってきてくれた気持ちが嬉しかったので喜んでいた。

 花瓶にそのまま挿して置いておいたら、いつのまにか水が入っている。ネジャーティに聞いてみると、枯れるからと思って入れたと言う。造花だからいらないでしょ、というと、「あれ、造花だったの?」と驚いた様子。本物と見分けがつかなかったらしい。やっぱり今の眼鏡に原因が!? レンズもフレームも新しく替えたことがあったが、同じフレームが2回だめになったので結局以前のものをかけている。やっぱり作り変えた方がいいかな? 関西人と一緒に住むと、だんだん性格が似てくるのかな?。おちがついたバレンタインデーだった。


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