いかなごは時期がほとんど終わっているが、神戸近辺では家でいかなごの釘煮をつくるのが風習である。関西全域そうかと思ってたら、どうもそうでないらしい。
いかなご漁は紀州沖から播磨灘沿岸にかけて毎年2月下旬から4月中旬くらいまであるそうで、特に、明石沖から高砂、播磨灘にかけてが主な産地だそうである。明石沖ではいかなごのほかにも、鯛、タコ、あなごなどがとれる。明石といえば、だしで食べる「明石焼き」が有名で、地元では「玉子焼き」と呼んでいる。
いかなごの釘煮を作るのには、いかなご以外に、土しょうが、砂糖またはザラメ、濃口醤油、酒、ミリンといった、一般家庭にたいていある調味料が要るだけである。
いかなごのことは友人がいかなごの話をするまですっかり忘れていた。またさらに他の友人宅ではいかなごの釘煮が無事つくられたそうで、アメリカにいることも忘れて、頭の中はすっかりいかなごでいっぱいである。
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