また別のお友達の話。
昨年11月、彼女は、某美術大学の彫塑の推薦試験にでかけました。
仙台駅で、彼女は、自分が学校のうわばきのまま
新幹線に乗っていることに 気が付いた。
その時点でかなり、舞い上がっていた。
家に電話したら、父親が出て、とにかく仙台の駅ビルで
普通の靴を買いなさい、と言われ、買って履き替えた。
大学に着いたとき、
彼女は、試験用の「粘土」を忘れたことにも気が付いた。
粘土は 各自持参のこと、だったのだ。
彼女は、大学側に訳を話して、なんとか粘土を借りることができた。
そして臨んだ、実技の試験では、「ろくろ」が、いつも使っているのと
向きが逆回転だった。
焦って焦って、さんざんな出来だった。
持ち時間がなくなった直後、
回転の向きは、右回り、左回り、自由に選べるスイッチが
ろくろの脇に あることに気が付いた。
彼女は、すっかり肩を落として帰宅し、
しばらく落ち込んでいたが、普段から真面目で 成績もかなりよい子で
数週間後 届いた結果は めでたく「合格」だった。
舞い上がる、というのは、やはり恐ろしいものです。

ちぐらの中のピノコ