雪がドカンと降った。
道は ぐちゃぐちゃの、ツルツルで、できれば外には出たくない。
こんな時に限って、土日続けて三女の某ホールでのイベントがあり
別のホールで 次女の某展があり、
アッシーくんとなって、車で あっちに送りこっちに送り
友人も乗せたり、それなりに出番が多い。
朝の9時過ぎだった。
家に帰る坂道を降り 通り慣れた狭い道に入る。
いつものゆるやかなカーブが 全面氷り、
しかも 微妙に 右上がりの勾配がつき
向こうに対向車をみつけてブレーキを踏んだが
車は停まらなかった。
ガガガガガ、ABSが働き、足裏に衝撃が、それでも 車はまったく停まらなかった。
ツルツル滑って、のろのろ進むばかり。
対向車も真っ青になって、ギリギリ脇へ車を寄せて待っていたが
私の車は、停まらず、どんどん近づいて、何度も何度も
踏み込んでもブレーキの利いている手応えがなかった。
正直、もう正面衝突だ、と覚悟した。
ハンドルだけは しっかり握り
とにかく 車の向きだけは制御していた。
最後に、もう一度思い切りブレーキを踏んだとき、 車は、
対向車と左の歩道の柵の隙間に、顔を突っ込むように
なんとか停まった。
対向車のおじさんの顔が、ガラスを隔てて、すぐ隣にあった。
会釈をする余裕もなかった。
その隙間によくぞ、まあ、収まったものだ。
そろそろとお互い、注意しながらすれ違った。
すぐ下の自宅に着いてからも、しばらく車を降りられなかった。
腰が抜けたとは あのことだ。
夫に話したら、ブレーキの踏み込みが足りないんだよ、と言われた。
が、その夕方、同じ場所で、夫はブレーキを踏んでみて
「あれっ利かない!?」と思ったという。
氷り道を走るときは、土が見えていたり、雪のギザギザが残っていたり
タイヤが噛みそうな部分を目で探して そこを走るものだが
その道は、一面氷りで、しかも表面がうっすら溶けていて
水が張った状態だったのだと思う。
ハイドロプレーニング現象とか言いましたっけ?
それからもう恐くて、その道は 私は 通れません。
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