ああ〜サイボーグゼロゼロナイン〜〜♪
というソノシートも持っていた。
第4巻は、貯金箱あけて、1円玉、5円玉、10円玉を じゃらじゃら音させて 小さな小さな本屋へ走った。 たしか240円だったと思う。
岩手の東のはずれの漁港の ちょっと大きな本屋でさえ ましてや小さな本屋には、秋田書店の あのコミックス群は、めったに入って来なかった。
どんなにどんなに注文しても、 新巻はおろか 途中の欠けた第○巻など、手に入れるのは奇跡だった。
009の寂しげな大きな瞳に恋していた。
漫画のキャラクターに恋するなんて変、とみんなに言われた、 自分でも 自分は変だ、と思った。
工作のレターラックには、009の横顔を、彫刻刀で 丹念に彫り込んだ。 本気で 003に嫉妬したよ。
やたらスマートな 黒くて艶のある未来の乗り物、 コマのスピード感、ストーリーの間の取り方、 1ページに1コマ使った山場の盛り上げ。 疾走するようなペンの流れ。
すべてが かっこよかった。
そして、石ノ森先生も、マッハ3のスピードで 人生を疾走して逝かれた。
好きで好きでたまらなかった009、
ほんとは、宮城のコインロッカーに 絵が描かれるのもいやだ、 石巻のあちこちで、ノボリとなってはためくのもいやだ、 グッズとなって、いっぱい売られるのもいやだ。 フィギュアが出回るのも いやなんだ。
でも 記念に買ってしまったよ、メモパッド。
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