comfortable diary



飛び交うハテナ。

身内の状態が悪くて、「今夜がヤマです」と言われてから3日がたった。
ヤマと言われたからにゃーと、札幌、大阪、東京から母の兄弟が集結。

人工呼吸器を装着され、意識も全くなくなった伯母に面会し、それぞれ
これはもう仕方ないと諦めてから3日。もちろん遠方から来た親戚たちは
喪服も持参。これはもういたしかたないこと。

それがもう3日である。
いくらもう仕事はしていない高齢者とはいえ、これではまるで死を待って
いるようではないかと、皆が落ち着かない。
時間は余るほどあるけれど、集まった理由が理由だけに、カラオケしたり
飲みに出たり、そういった娯楽ができないというのも考えものである。

病院に面会に行ったところで、シューシューと人工呼吸器をつけられた
伯母を眺めたところで、できることはなにもないし。
せいぜい1時間もいれば、時間を持て余してしまう。

今、意識不明の妻を毎日見舞っている伯父だって、複雑だろう。
「ヤマです」と言われたから、一応兄弟に連絡をした。
東京、大阪から高い旅費を工面して、兄弟たちが駆けつけてくれた。
嬉しい反面、申し訳ない、申し訳ないと思ってるだろう。

一日でも長く生きて欲しい。その気持ちに変わりはない。
でも…。

難しいなぁと思う。いろんなことが。

今日、職場で色々な手続きのお手伝いをして仲良くなった患者様(Mさん)から
「これ、ぜひ貰ってください、内緒で」と有名なお菓子を差し出された。
「いえいえ、わたしたちはこれが仕事ですから!」とお断りしたものの、
「いいえ気持ちですから。ぜひ受け取って下さい」とお願いされた。

奥様も一緒になって頭を下げるものだから、こちらも根負けして、
それでは職場のみんなでいただきますねと頂くことにした。
いい人なのだ。礼儀正しくて優しくて、いつも笑顔で、大好きな人だ。

でも。

その方は重い病気を持っている。
知ってるんだ。わたしはその人がもう手術もできない身体だってこと。

もらったお菓子を見ながら、なんだか泣けてきた。
そういうことをいちいち気にしてたら、仕事なんてできない。
だからいつも患者さんとは一定距離を保ってたつもりだったのだけど、
あまりに長く付き合いすぎて、クールに振舞えない自分がいた。

どうかどうか良くなってくれますように。奇跡がおきますように。

たぶん祈りは届かない。
いま闘っている伯母にも。お菓子を持ってきてくれたMさんにも。

生きるって一体どういうことなんだろう。
死ぬって一体どういうことなんだろう。

一体どういうことなんだろうね。



↑押すと文字の変わる投票ボタンです。



2006年06月06日(火)




Skin by Simple*junkie
Thanks! Maniackers Design