comfortable diary



氷枕。

先日、久し振りに38.9℃という高熱にみまわれた。
仕事しててもボーーっとして集中できないし、5時を過ぎたあたり
から極度の寒気。制服から私服に着替えるのもはばかれて、
制服のまま帰宅。体温を測ってみて、いきなり立ち上がれなく
なった。あはは、人間て不思議。車運転して帰ってきてるのに。

そんなこんなで、水分と座薬を持って自室で大人しく寝る。
電気毛布を最大にしても寒い。
とても辛かったので、もはや隣の部屋で寝ていた母を起こし、
「お母さん、熱があってちょっと辛いから、毛布持ってきて
くれないかな。それと頭冷やしたいんだけど、保冷剤かなにか
なかった…?」と聞いてみる。

母に泣きついたのはほんと久し振り。
でもそれほど辛かったのだ。

すると母に、
「やだよ、そんなの自分で持ってきなさい」とはねつけられた。

まぁ、予測してたことだったけれど、泣きたくなる。
「(鬼っ!)」心の中でつぶやいて、自分で毛布探しの旅に出る。
毛布はすぐ見つけられたので、毛布をかかえ階段を昇り、
ベッドにセットして丸くなる。
別に甘えたいなんて思ってないけどさ、弱ってるときくらい
優しくしてくれたっていいじゃない。
もー、誰かにギュウとされたいよぅ。
大丈夫?すぐに良くなるよって言ってもらいたいよぅ。

ひとしきり孤独を嘆いてみた。病気のときって弱気になる。

しばらくするとトイレに行った母が、部屋をノックした。
手には氷枕。

「保冷剤はなかったけど、氷枕があったから」

子供のとき、よく扁桃腺を腫らして熱を出してたわたしに、
氷枕を用意してくれたときと同じ動作で、頭の下に差し入れて
くれた。頭に手を当て熱を確認して、「暖かくしなさいよ」と
声をかけて部屋を出て行った。

優しい言葉をかけることに慣れていない母の不器用さと、
「ありがとう」と言えない自分の不器用さに、血を感じて
苦笑する。けれど弱っているときに、用意してもらう氷枕は、
懐かしくもあり、照れくさくもあった。
一気に子供に戻る。この年になっても子供は子供か…。

額に当てられた手の感触に、なんだかじんわり涙がにじんだ夜だった。



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2005年12月29日(木)




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