バスに乗って。
先日あたくし職場の飲み会がございまして、久々のバス通勤を したのでございますよ。バス停までの間、パンプス履いて 走ったりなんかしたもんで、ちょっと前まで筋肉痛でして…って そんな話をしたいのではなく。
あと2コ目の停留所で降りるというそのとき、 わたしの後の席から、猫の鳴き声のようなものが聞こえてきた。 なんだ?と思って振り向くと、小学生の女の子がボロボロと 泣いているではないか。ランドセルの新しさからたぶん一年生。
「ど、ど、どうしたの??」
思わず声をかける。すると、小学生、
「ど、どこにいるか、ひっく、わ、わかんないっ…のっ(´Д⊂」
同時期に気づいた10代の今風のギャルもやってきて、 「大丈夫、泣かないで。大丈夫だからね、ね」と励ます。
1コ前の停留所で降りるはずだったのに、乗り過ごしてしまった らしいのだ。帽子が某有名小学校のだからすぐわかった。
この騒動に、運転手さんも気づく。 「大丈夫だからね、いま学校の行き方教えてあげるからね」 次の停留所に着くと運転手さん、すぐさま会社に携帯から電話。
「こういう理由で、女の子が泣いているだけど〇〇小学校行きの バスの時間調べて!」咄嗟の判断にみなが感心する。
けれど生憎、次のバスは一時間後!運転手さん困る。 だって歩いて行ける距離じゃないし、ましてや新一年生に ここからの行き方を説明したって、絶対にわかってもらえない。
すると運転手さん、「お嬢ちゃん、お家の電話わかる?」と聞く。 しゃくり上げながら必死で言う電話番号を、10代ギャル風が必死で メモする。それを運転手さんに届ける。
けれど運転手さん、その子が乗ってきた場所を覚えていて、 そこから迎えにくるとなると、相当時間がかかることを計算。 すぐにまた会社に電話して、 「学校に電話して、迎えに来るよう伝えて下さい!」と指示。
そして泣きじゃくるその女の子に、 「今、学校の先生が迎えにくるから、絶対にこのバス停から 動かないこと。わかった?大丈夫?」と言い聞かせる。
なんだか心配で、1コ前の停留所なのでわたしも降りる。 「大丈夫?絶対にここから動かないでね。約束ね」と言って 職場に向かった。
お金を渡してタクシーに乗せて行ってもらったほうが良かった かもしれない。お母さんに迎えにきてもらったほうが良かった かもしれない。なんだかいろいろ考えちゃったなぁ。
その小学校は市内のいろんなところから、バス通している子が 多い。一年生なのにバス通ってのもなんだか可哀相。 でもわたしも幼稚園からバス通してたなぁ、そういえば。
けれども相当な時間がかかったのにもかかわらず、乗客の誰もが 文句も言わずにだまって行く末を見守っていたこと、運転手さんが いろいろと機転をきかせてくれたこと、そして10代ギャル風が すごく頼りになったこと、なんだかちょっといい朝だった。
心配なのは、ちゃんと学校に行けたかどうかの確認ができなかった こと。バスに乗るのが怖くならなきゃいいけれど。 子供に携帯なんて!と思っていたけれど、折角便利な世の中に なったのだから、バス通などをしてる子供さんには携帯を 持たせるとかしたほうがいいかなぁなどと考えた1日。
何かあったら大変だものねぇ。
|