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原作を読んだ人の『半落ち』

本日、午後から休日。
久し振りの午後休なので、映画を観に行こうと新聞を確認。
ナニコレ。全然いいのやってないじゃん、ハコダテ。
『昭和歌謡大全集』をもう一度観ようと思っても時間が合わないし。

悩みに悩んだ末、よし『半落ち』を観ようと決意。
原作が面白かったので、映画には全く興味がわかなかった。
絶対失望するに決まってる。そーいう風に決まってるもんなんだ。


ネタバレではありませんが、まっさらな気持ちでのぞみたい方はご注意を!


気になるのが監督。佐々部清監督。
『陽はまた昇る』がとても良かったので。
丁寧な作品作りをする監督だと信用してるので。

柴田恭平がまず気に食わない。>ゴメン。
そして寺尾聰。私の中での梶はこの人じゃなかった。
そしてコトー。あんたも違う。全然違う。
唯一良いなーと思えたのは、國村準さんだけだったもの。

こんなんでいいのかよと思いつつ、観始めるんだけど。

ありゃりゃー、寺尾聰、いいんじゃないの?
あの目。達観したような、でもなにかに怯えているような、あの目。
静かで穏やかで、だけど時折見せる動揺。

私が悪かった。寺尾聰、あなたはいい。素晴らしくいい。

志木に柴田恭平。なんかダメ。最初からダメ。ごめん、全然ダメ。
國村準さんあたりやると渋いのになぁ。
コトー。いや、悪くないんだけど、私の中でコトーが抜けなくて。
若すぎる感じがするし、どうも彼だけ妙に浮いている感じ。

原作をもう忘れているので、「えー、違う、なんか違う」と思いつつ
観ていたけれど、家に帰って確認したら案外原作には充実だった。
台詞のひとつひとつまで同じところがたくさんあった。

でも私が一番力を入れて欲しかったところが、ズッポリ抜けていた。
いや、抜けいてはいないの。ちゃんと存在しているのだけど、重点を
おいてない。これじゃー伝わらない。ここが一番腹が立ったところ。
なぜ生きるのか。そこがうまく伝わってこない。
「人生50年」これが伝わらない。

あとラストの持って行き方が全然違う。
私は原作のほうが百倍好きだけど、映画のラストもあれはあれで良かった。
あり得ないけど(笑)

だけど泣けるんだー!寺尾さんが泣かせるんだ!
原田美枝子さんが泣かせるんだ!樹木希林が泣かせるんだ!
泣かせるところには、しっかりと演技のできる俳優陣を置くあたり
やるなーという感じ。原作を全く知らないで観た人たちには、結構
満足のいく仕上がりになってるのかもしれないと思う。

原作のある映画って、本当に難しい。
脚色の程度や度合い、それ次第でどうにでもなっちゃう。
今回のコレは、作品の質としてはよい方かもしれないけれど、
原作が大好きという人には、やっぱり物足りない。
人物描写が薄いのかもしれないと思う。

でも当たり前かもしれないって思う。
原作では各章ごとに中心人物が異なっているものを、無理やりごちゃ
混ぜにしちゃうのだから。やっぱり少しわかりにくいところもあったしねー。
でもま、『模倣犯』みたいでは決してないのでご安心を(笑)

ボロボロ泣いてきたのは事実ですっ。






+++ today's movie +++

[10]『半落ち』★★★
   原作を知らなければ☆追加。デキはいい方だと思う。
   でも難しいなぁ。ラストの持っていきかただよなぁ…。

[11]『ショーシャンクの空に』(再見)★★★★
   結局父ちゃんと一緒に全部みてしもーた。面白いけど長い。
   長いけど面白い。ティムが若い。アリーのビリーが出てて
   仰け反った!ビリーこんなところで何やってんの!?って思った。

2004年01月20日(火)




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