comfortable diary



羽毛の場所。

私が今の職場に就職したのは、職場ができて半年たった頃だった。
高校を卒業したての、いわゆる「新卒」ってやつで。
右も左もわからない私に、いろんな形で社会というものを教えて
くれた先輩たちと、久し振りに飲みに出た。

それぞれが職場を円満退職し、家庭を持ち、あれほど可愛がって
もらったのにもかかわらず疎遠になって。18歳だった私が36歳に
なったのと同じように、彼女たちも歳をとっていて、だけど実際
なにも変わっていなくて、とてもとてもとても嬉しかった。

いま私は職場で女子のなかでは最高齢で、いろんなプレッシャー
と闘っている。ときにそれは糧にもなり、ときに毒矢にもなる。

けれど今日は私が一番年下だった。
私が、唯一甘えられる場所だった。
「みちよ」と呼び捨てされる場所だった。

みちよはさ、そのままでいいんだよ。
何にも変わらないね。いつも臆病で、いつも悩んでる。
だけど、それがみちよだからね。
あんたはさー、いつまでたっても一番可愛い存在だよ。

先輩にそうやって肩を抱かれた。頭をなでられた。
私が弱っちい自分でいられる場所。

「ずっと逢ってなかったのに、なんでそんなに私のことわかるの?」

「わかるよ、本質っていうのはね、変わらないものなのよ」

そうやってまた頭をなでられた。
強くないのに強くならなくてはいけない毎日。
気がつかないフリをしていたけれど、実はわたし、相当疲れていた
んだと思う。
強がらなくてもよくて、甘えたな私がそのままの私でいられて、
そういう場所があたしにもあったんだなぁと思ったら泣けてきた。

家庭の事情で早く帰るTさんとサヨナラするときに、軽くハグをした。

「みちよに逢いたかったよ。ずっとずっと逢いたかった」

一気にあの頃に戻った。
先輩だったけれど、好きな人のことも仕事のことも、とにかくどんな
ことも話せた人だった。
ぶわーっとこみ上げる涙。泣きながら、笑いながら、手を振った。

そのあともたくさんの話を聞いてもらった。
今悩んでいる様々なことに対して、「とん」と背中を押された。
「追い風だ」と思った。

振り向くと私には、こんなにもたくさんの仲間がいたのかと思う。
それが幸せで幸せで、また涙がでた。
羽毛とか真綿に包まれているかのような、ふぅわりと安らかで穏やか
な気持ちを久し振りに感じた。たぶん彼女たちも今、そういう気持ち
でいてくれている。今これだけが、私が自信を持って言えること。






+++ today's movie +++

[6]『ラストサムライ』★★★☆
  長い〜…。けれど内容はそこそこでした。ティモシー・スポール
  が出てたのが嬉しかった。日本語はかなりイケてなかったけど。
  ところで渡辺謙さん、わたしと結婚しませんか。

2004年01月11日(日)




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