comfortable diary



映画祭3日目。

寝たのが4時過ぎ。
だけど元気に7:40には起きて、山へ向かう。

1本目は、川本三郎さんがセレクトした1本『大地の侍』。
これは1956年の作品で、現在日本に1本しかない貴重な作品。
降服した藩が蝦夷の地に入植し、当別町を発見するいきさつを綴った
壮大なドラマ。これほどまで素晴らしい作品だとは思いもしなかった。
私が生まれる10年以上も前に、このような傑作が作られていたとは!
川本さんの講演も素晴らしかった。ぐいぐいと引き寄せられる。

上映&講演が終わり外へでると、川本さんがお帰りになるところ
だった。ちょうど手があいていた私が、川本さんを空港へお送り
することになった。パーティがお嫌いだと聞いていたので、
きっと気難しい方なのだろうと勝手に思っていたけど、ところが
どっこい、とても気さくで優しい物腰の方だった。

私の大好きな『八月のクリスマス』のパンフに、川本さんの評論が
載っていたことを思い出し、韓国映画の話と韓国語を習っている
ことなどをお話すると、とても喜んで下さった。

「私はそれまで韓国映画がどうも苦手でね〜。でもあの作品から
 観る目が変わりましたね。そのあとに観た『ペパーミント・
 キャンディ』も素晴らしかった。最後に唸りましたよ。そうそう、
 2月くらいにまたこれまた素晴らしい映画がきますよ。
 『オアシス』というんですが、必見です」

と、オススメまで聞いてしまった!
なんだかものすごく感動してしまったよ(笑)

一緒に川本さんを空港までお送りした方々と、少しだけお茶をする。
室蘭から川本さんを追っかけてきた人と、札幌映画祭のスタッフの
方。お2人ともとてもいい方で、なんの違和感もなく時間を過ごす。
本当に今回の映画祭は、出会いが多かった。クラクラしちゃうほど。

16:40からのプログラムめがけて急いで山へ戻る。
昨年のシナリオ大賞短編部門で受賞した作品の映画化されたものが
上映される。今回、私が注目してたのは、そのなかの2本。
1本は前日親しくなった深川監督作品の『自転少年』。
そしてもう1本は、まだ受賞が決まる前からずっと注目してた
『巡査と夏服』という作品。まだ候補作として残っていたときに、
読後感がとても優しくて、忘れられなかった作品。これが川本三郎
賞を取ったと聞いたときには、小躍りするくらい嬉しかった。

両方ともとても良かった!
不覚にも『巡査と夏服』では涙してしまった(笑)
脚本を書いたKさんとは、去年からずっと親しくさせてもらっていた
ので、まるで親友の作品に魂が宿ったような感覚を味わった。
上映終了後、深川監督とも少しの間だけお話できて、
「欠けたお茶碗と、トラピストクッキーの缶がツボでした!」と
言ったら「しっかしよく観てるねー」と笑われた。

シメは『BORDER LINE』。
私が個人的に一番楽しみにしていたゲストがやってくる作品!
作品そのものもとても良かった。函館ロケというのもツボだった。
青と黄色と青緑が織り成すエピソード。終了後、ほぅ…と溜息を
ついたら、目の前に村上淳(いきなり呼び捨て)がいた!

ぎゃっ!あなたってばそんな顔でしたっけ…??

サングラスと帽子を被っていたせいか、さまぁ〜ずの大竹さんに
似てた。(帽子を取ったら似てなかったけれど^^;)
しかも!プログラム終了後、村上淳さんと監督たちを引き連れて
紅一点で食事に行くことになったのざますっ!

しかも実行委員は私だけ。女も私だけ。
注文をとったり、ビールを回したり、おおわらわだった。

村上淳さんが、「俺、ホヤ酢食べてみようかなぁ」と言ったので、
「ホヤ、大丈夫ですか?」って聞いたら、「仙台で食べて、全然
ダメだったんですけど…。」なんて言う。思わず「チャ・チャレン
ジャーですね…」とつぶやいてしまった。結局ホヤは入荷していな
くて、なまこ酢を召し上がってましたが(笑)

結局、私は蟹の足を1本食べただけで、二次会も終了。
3次会はいつものあのお店へ。打ち上げなんだか、3次会なんだか
なんだかわからない盛り上がりを見せていた。村上さんの隣をGet
したはいいけれど、話すきっかけがつかめず右往左往。
やっと話しかけたはいいけれど、ちーーっとも会話が成り立たない。
相手にされてないって感じ?(笑)
肘と肘がぶつかる距離なのに、村上さんは李監督とずーーっと話し
こんでいて、とても遠くに感じました…。>悲。

村上さんが1:00くらいで帰ることになった。
さっき買ったパンフにサインをお願いする。とても可愛い絵(?)も
書いていただいちゃった♪隣に李監督もいらっしゃったので、李
監督にもちゃっかりおねだり。しかも「唐突なお願いで申し訳ない
のですが、ハングルでもサインをお願いします!!!」と鼻息も
荒くお願いしてみたら、あっさりOK。李監督もなかなかハンサムな
優男で、ちょっぴりグラリときた。でも彼もまた寡黙な男性であり、
またしてもあまりたくさんお話はできなかった。残念。
でも作品を観ていて感じたことなどは、少し伝えてみた。
「オレンジ色のランプがとても可愛かったデス」と言ったら、
「今回はランプを意識してたくさん使ってみたんだよね」と監督。
「やっぱり!麻生さんの家とか、可愛いランプがたくさんでした」
と言ったら、「そこに気づいてくれて嬉しいです」という答え。
ひゃー、あたしこそ嬉しかったよ!

活力ユニットのMさんともじっくり話せたし、学生のコたちとも
少しずつ話せたし、とても楽しかったよ。
宴は3時過ぎまで続いたりなんかして。
次の日は仕事だよ、フツウに。あたしもつくづくタフだなぁ…。

楽しかったけれど、問題点の多く残る映画祭でもあった。
色々なところから、様々な貴重な意見や問題点を指摘された。
全てが当たっているだけに耳の痛いことばかりで、実はいま少し
落ち込んいたりもするんだー。
来年は10周年なので、盛大な映画祭にするつもり!
もし興味があるかたは、ぜひ遊びにきてくだされ!




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+++ today's movie +++

『大地の侍』★★★★1/2
  ラストは涙・涙・涙!いろんなドラマが凝縮されていた。
  日本にもまだ観ぬ名作がたくさん埋もれているんだろうなぁ。
  このような機会に感謝せずにはいられないよ。

『RUN−ing』★★☆
  短編グランプリ作品。ちょっと私の趣味とはあわなかった。
  でもピンクの熊ちゃんがかわいかったデス。

『巡査と夏服』★★★★1/3
  なんともほのぼの〜としてるではないの!この巡査役の俳優が
  巧かったなぁ。ラストではやっぱりウルっとしてしまった。
  シナリオそのものの雰囲気が残っていて嬉しかったよー!

『自転少年』★★★★
  ヨシオくんの可愛さったら!モデル出身っていうのが頷ける。
  オリジナルにはない登場人物たちがまたいい味を出していて、
  プロの手にかかるとこうなるのかぁと感服した作品でもあった。
  深川監督の今後に期待!(かなり個人的な趣味でスマン)

『BORDER LINE』★★★★
  やっぱりこの作品は村上淳という俳優の存在感が良かったっす。
  あと光石さん!味のある俳優さんですなぁ。大好き。
  ラストにチラリと出てきた母親が大物で凄かった。ビックリした。

2003年12月12日(金)




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