comfortable diary



20年前の思ひ出。

暴露しますと、わし松山千春が大好きだったのだ。
っていうか、足寄信者。
まぁ、ハゲる前ですがね。…あ。歳がバレますね。

中学の頃、千春のコンサート(当時はライブという表現ではなかった)に
行きたくて、プレイガイドに徹夜で並んだことがある。
当時は電話予約なんてシャレたものはなかった。
コネのないヒトは、並んでチケットをGETするしかないのだ。

比較的厳しい家庭で育ったあたしは、まさかチケ争奪のために、夜通し
並ぶということを親が許してくれるなんて夢にも思ってもいなかった。
でも私の熱狂ぶりを日がな見ていた母ちゃんは、渋い顔をみせたものの
案外すんなりとOKしてくれた。←七不思議。

夜中の10時くらいから、友人のイカちゃんと湯の川のプレイガイドに並ぶ。
そういう時間に外で友達と会うことが、ちょっと不良っぽくてドキドキ
したものだ。深夜に声を潜めて、好きなヒトの話をしたり。
間があけば、千春の歌を歌ったりしながら夜を過ごした。←あぅ。

夜中の2時。

ムショーにトイレに行きたくなった。
イカちゃんちまでは、歩くと10分くらい。
でも2人で場所を外すと、その場所をとられちゃう。

思い切って、プレイガイドの向いにある「かなざわ」というお店にトイレ
を借りに行った。
真夜中の珍客に、イヤな顔ひとつもせずトイレを貸してくれて、温かい
ほうじ茶までごちそうしてくれた。寒い夜だったので、本当に嬉しかった。
「がんばってとれるといいね」と笑顔で励まされたことは、今でも忘れない。

ところがである。
この間、その「かなざわ」に行く機会があった。
中学生のそのときに行ったっきり。

カウンターだけの小さなお店だけど、丁寧なおもてなし、新鮮な食材、何を
食べても美味しいと、知る人ぞ知る穴場なお店になっていた。

さんざん食べ尽くしたあとに、

「あたし、ここ、昔にきたことあるんですよ。」って切り出してみた。

「へぇ、いつくらい?」

「今から20年くらいまえデス」

「もしかして、夜中に突然トイレ借りに来た学生さん??」

「そ、そ、そうですぅ〜〜!」

すごく印象深かったそうなのだ。
真面目そうな学生が、紫色の唇をして「と、トイレを貸してください」と
真夜中にやってきたことが。お店を始めたばかりで、緊張続き。
最後のお客もひけ、ふぅと一息ついたときにやってきたのがアタシ。

「あのお嬢さんが、こんな女性になるのねぇ。私たちも歳をとるはずねぇ」

おかみさんは頬を少し染めて、優しい顔で笑ってた。
純真な頃(!)のあたしを知る人との出会い。
あたしもとても穏やかな気持ちになったよ^^




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2003年06月02日(月)




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