みんなのちから。
今日は朝から運転手だったのだ。 ヤブ男(あがた森魚さん)の乗るアルファロメオを借りに行ったり、ロケ現場に 駐車禁止の印を置きに行ったり、レストランシーンで使う食器をキレイに洗ったり 食事を買いに走ったり(笑) 現場ではなにもできないので、ちょっと中座して私用事を足したり、とにかく 車を運転していた。スタッフの方に呼ばれてロケ現場「プレーリーハウス」に 行って仕事を済ませたあとは何もすることがなくなったので、ロケを眺める。
岸谷さん、鰐淵さん、松重さん、小山田さんなども間近に見られ得した気分♪ でも慣れとは恐ろしいもので、あんなにミーハーだった私もさすがに俳優さんを 目の前にしてもだんだん平気になってきた。一応地元のスタッフなので、ミーハー な態度はどうやってもできないし、写真を撮ってください…なんて口が裂けても 言えないだろうし。こんな経験なんてもう絶対にできないだろうから、いろんな 画像とともに記録としてとっておきたいのになぁ。格好つけすぎかなぁ…(笑)
何度目かの本番を終えた当たりで、炊き出し隊のYちゃんと一緒になる。 これから明日の仕込みだけど、一緒に来る?と言われて、お邪魔することにする。 明日のメニューはシーフードカレー。 玉ねぎ20個ぶんくらいのみじん切り(これはフードプロセッサーだけど^^;)を 飴色になるまで炒める!20個ぶんよ?どのくらい時間がかかると思う???? もう4人がかりで炒める…というよりはかき混ぜる。腰を入れて全身で炒めないと 強火なのですぐ焦げちゃうし。腕が痛いっ…! 人参15本のいちょう切り、40人分の米とぎ、イカの輪切り…。疲れた…。
炊き出し隊4人で仕込みを終え、束の間の休息時間。 賄いのお好み焼きをみんなで食べ(ワインも1杯だけ飲んじゃった♪)、ロケ現場 へまた向かう。その前に映画祭の実行委員長婦人のお宅へより、コーヒーを1杯 いただいて(これがまた美味かったぁ…^^)、いざ出陣。
モヘアのセーターの上に合皮のジャケット、しかも車に積んであったダウンジャ ケットを着込み用意万端(笑) 金森倉庫群の橋のたもとでのロケ。寒さが身に凍みる…。 そのなか主演の小山田サユリさんは地べたに座ったまま。腰から冷えるだろうに…。 たった30秒くらいのシーン。私がロケ現場に着く前からやっていたから、実際 どのくらいかかったかはわからないけど、私がそこに着いてからは2時間くらいは 同じシーンのテスト、本番の繰り返し。通り過ぎる車も全てうちの映画祭スタッフ で、通り過ぎるタイミングも、ライトの当て具合も監督の指示にて変更される。
寒い。とにかく寒いっ! でもなかなかOKがでない。映画祭実行委員長から「もう帰ってもいいよ」と言われ るけど、このシーンのOKをみるまでは帰れない。なんだか気持ち悪くて(笑) OKを見届けてすっきりした気持ちで帰りたいじゃん。 結局12:30くらいにやっとOKがでる。身も心も冷え切っている(-_-;)
カオル役の村田充さんがホッとした顔でこちらにやってくる。 「お疲れさまでした!」と声をかけると、「ごめんねー、もっと早く終わるはず だったのにね…」って本当にすまなそうに謝ってくれた。 いやいや、とんでもないっす!全然ノープロブレムっす! だけどすっげーカッコいいのだ!聞くところによると、東京のほうでは売れっ子の DJだそうなんだけど本当なのだろうか?誰か教えて(笑)
とてもとても丁寧に作られている印象をうける。 他の撮影の様子を見たことなんてないんだし、比べようもないし、もしかすると どの現場もこんなふうに丁寧なのかもしれないけれど、とてもとても感動する。 私たちが何気に観ている映画が、こんなに大勢の人々の苦労の結晶なんだなぁって 痛感するし、着るもの、アクセサリー、エキストラ、車両の種類、色、何もかも 計算されていて。本当に本当に目からウロコなことばかり。
きっとこれからは映画の見方が変わるだろうな。 映画はいい脚本があって、いい俳優があって、いい監督がいればできるもんだと 思っていたアタシがバカだった。本当にバカだった。 これに気付けただけでも、無駄じゃなかったって思うんだ〜。
さあ新しいエプロンを買って、また炊き出しに向かおうっと! 今日は履きやすい靴も買っていこうっと。ずっと立ちっぱなしはさすがに疲れる もんね。よっしゃ、がんばるぜ!
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