日々の泡・あるいは魚の寝言

2007年08月16日(木) せつないこと

ここ数日、暑さのせいで人が亡くなるニュースが多いので、きいていてとても辛いです。
お年寄りが、お布団の中で亡くなっていた、とかきくと、
「ぐあいが悪いなあ、あと少し寝ていれば元気になるかな」と思いながら亡くなってしまったのだろうか、とか、「涼しいところにいきたい。水が飲みたいけど、体が動かない」と思いながら亡くなってしまったのだろうか、とか、想像して切ないです。

お年よりは、電気をむだにしてはいけないからと、クーラーを極力使わずに、窓を開けてしのごうとしたりするから、でも、もうそんなことじゃ、暑さに耐えられないのが、いまの日本の夏ですから。
最近は、テレビでも、「クーラーは弱で夜通しつけていてください」なんていうようになりましたね。
昔は、「寝る前に二時間くらい冷やしてから寝るか、タイマーで寝付くまで冷やすようにしましょう」なんていっていたのに。

お盆で家にきた年上のいとこは、お魚を商う仕事をしているのですが、最近は、熱帯魚のような魚がとれるのだといっていました。
故郷の海ではみたこともないような、それこそ沖縄でとれるような色あざやかな魚が網にかかるらしい。
「そぎゃんとは、どうせうれんしぇんか、すつっとよ」
(そういう魚は、どうせ売れないから、捨てるんだよ)

日本はどんどん暑くなっていって、世界も地球も暑くなって。
人間の暮らしは、なかなかそれについていけない。

せつないなあ。
ただただ、切ないと思います。


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