日々の泡・あるいは魚の寝言

2006年05月09日(火) 昨日今日

☆昨日月曜日は、児文協の通信講座の今年の生徒さんが書いた作品を拝読して、添削し、郵便局から投函しました。構成力に光るところがある長編で、今後に期待できそうな若い方でした。もちろん短所もある作品なのですが、それもまた若さゆえ、のことかと。

そのあと、駅ビルの無印にひさしぶりにいって、薄手のスパッツや靴下などを買ったりしました。手持ちの薄い布地のスカートやキャミソールに合わせて着て、ビルケンのサンダルを履くのですよ、楽しみ〜♪
ここ数年の重ね着の流行は嬉しいです。派手にならない色目をあわせて、初夏はきれいな色を着て街を歩きたい。

駅前あたりには、樹の若い芽の匂いがいっぱいにたちこめていて、ついこのあいだまで寒かったのになあ、と、ふしぎな感じがしました。

☆今日火曜日は、母のおともで脳神経外科に行ってきました。
植物と光にあふれた建物の、街のお医者さんです。
母はこの春に、この病院でMRI検査を受けて異常を発見され、入院設備のある駅前の大きな病院に入院することになったわけですが、退院したいま、そのお礼とお借りしたままになっていた画像を返しに、その病院に足を運んだのです。

最初に病院に行ったとき、先生に「実は私も首が痛くて」と、なんとはなしに訴えていました。「そうですか。では、お母様のことがおちついたら、一度いらっしゃいませんか?」と途中まで会話していたこともあり、今日は、首の診察を受けてきました。

簡単な手や腕の感覚の検査があったあと、MRIの機械があいていたとかで、急遽、検査を受けませんかという話になりました。
そういう流れになるかもなあ、とは思っていましたが、実は私は、過呼吸持ちの閉所恐怖症なので、大丈夫かな、と、不安になりました。
というのは、MRIについて、以前ネットで調べたとき、MRI検査の禁忌の中に、「閉所恐怖症」というのが、明記してあるサイトが多かったからです。
先生に事情をお話ししましたが、とりあえずは、機械に入ってみましょう、ということになりました。
「もしダメだったら、CTスキャンを撮りましょう。それでもある程度はわかりますので」ということで…

別室でパジャマのような服に着替えて、そして、そのどどーんと威圧感がある機械をみました。
もうその段階で、心臓がバクバクいっていて、のどがしめつけられるような感じになっていました。
台に寝そべってくださいと検査技師の方に指示されて、
「大丈夫ですよ〜 ずっとモニターしてますから、なにかあったら、ほらこれで呼んでくださっていいですから〜」
と、渡されたのは、小さな電球のようなかたちをしたブザー。
それをもったままのかたちで、ミイラのようにぐるぐるとテープで台にまかれて固定されて。

でもそのあたりではまだ、なんとかがんばろうと思っていたのですが。

機械が動いて、頭がその機械の中にすっぽりはいったとき…
「すみません。ごめんなさい。だめです。私はこれだめです」と、
検査技師のひとに、息も絶え絶えに訴えている私がいました。

だって、棺桶より狭いですよ、あの空間は。
ほぼ目の前くらいの近さを手でふさがれたように、ぐるりと頭全体を覆われてしまうんです。
で、このあと、これも苦手な騒音に包まれながら、十五分(といわれました)もがまんしているのは、無理だと思いました。
過呼吸で卒倒するか、ストレス性の咳から吐き気が来て嘔吐するか、どっちかだと思いました。

こういうことを書いても、「大げさだ」とか「がまんがたりない」とか思う方はいるだろうと思います。私だって、我が身で経験しなければ、「恐怖症」の理不尽な恐怖が、感覚的に理解しづらかったかもしれない。
これがただの検査のための機械で、ここに頭をつっこんでいたからって、絶対に死ぬことはないし、たった十五分のことなんだ、と、いま、日記を書いている私は、理性でわかっています。
でも、あの場にいた私の体は、リアルな窒息の恐怖で全身に汗をびっしょりかいていましたから。
検査技師さんは、すぐに、「ああ、これは無理ですね」と明るくいって、CTスキャンでの検査に切り替えてくれました。

また着替えて、しばらく待合室で待って、やがて先生に呼ばれました。
CTスキャンで撮られた、ポリゴンめいた画像が、机の上のモニターに映っていて、いろんな角度で、ぐりぐりと動き表示されるのでした。
脊椎を模したモデルを手に、先生は解説してくださいました。
結論からいうと、変形性頸椎症だそうです。左の頸椎の6番7番のあたりの間隔が細く狭くなっていると。
CTスキャンだと、骨と軟骨は映っても、神経は映らないので、頸椎のヘルニア(私はこれを疑っている)かどうかまではわからないということでした。
「今度、首が痛いときに、お薬飲んで寝てから撮りましょうね」と、先生はおっしゃいました。
「重たいものは持たないようにしてくださいね」

☆その後、母とまったりと、病院の側の古い商店街を歩き、お買い物をして、おそば屋さんでおそばを食べて、家に帰りました。

なんていうか…MRIでの検査はできませんでしたけれど、とりあえずは、一仕事終了、という感じではあります。
一応の病名がついて、少し、落ち着きました。


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