日々の泡・あるいは魚の寝言

2005年09月05日(月) ある夜のメール

台風接近とともに、台風は心配ながら、気温が下がってきたので、復活してきた私です。
まったくもう、今年の九州の夏は、ハードすぎ…。

ええと元気になってきたところで、ここで、旅行中にいただいたあるメールについてのお話をさせていただきたいと思います。

Thu 08/25/2005 15:47:21に、サイトの方に、ある訪問者の方から、私がかもめ亭への投稿した文章について、丁寧な感想のメールをいただきました。
かもめ亭[1454][2005/08/06(Sat) 11:20:31] [1455][2005/08/07(Sun) 22:11:11]あたりのやりとりについてのご感想とご批評です。

具体的には、私が書いた、
「おとなの本好きの、それこそミステリ読んだりする人も、そりゃ新刊は楽しみにするでしょう。お小遣いを削って買えば、痛いでしょう。でもね、子ども時代に、子どもの本を愛したその愛に比べれば、おとながおとな向けの本に向ける愛情は、はるかに薄くて、比べものになりはしません。
子ども時代の読書の記憶、あの頃みたいに深く物語を愛することは、おとなにはもうできないですからね^^; 
少なくとも、私はそうでしたし、同じようなことを書かれている作家さんのエッセイもいくつか読んだ記憶があるので、「そういうもの」なのではないでしょうか。」

という部分について、「おとなも子どもも、本に対する愛情の深さにかわりはないのではないでしょうか。また、このいい方ですと、子ども時代に本を読まずに、おとなになってから読書に目覚めた人々を傷つけることにはならないでしょうか。そして、村山さんのご投稿のその部分は、自分のように子ども時代に読んだ本もおとなになってから読んだ本も同じに愛している人間にとっては、まるでおとなの自分が本に対して持っている愛情を否定されたようで、心が傷つき、痛くなる文章でした」という主旨の、礼儀正しい、きちんとした内容のメールをいただいたのです。
(この文章は、抜き書きではありません。いただいたメールからの勝手な抜粋はいろんな意味で避けたかったので、私が意味を読み取って、私の文章でまとめなおしたものです。意味を取り違えていた場合、申し訳ありません)。

ちょうど、飛行機で移動していた日でしたので、私がメールを拝読したのは、台風接近中の新宿の夜でした。窓ガラスを打ち流れる雨をみながら、素直に反省して、「しまったなあ。たしかにそのとおりだなあ」と思いましたので、その夜のうちに、その方に返信させていただいたのが、以下の文章です。
自分で書いたものですので、その方の名前を伏せさせていただいている以外は、編集せずに、掲載したいと思います。
メールをいただいた方以外にも、不愉快な思いをさせた方がいらっしゃるかもしれませんし、今回の私の返信の文章は、いつ誰に対しても常に変わらない、普遍的な思いを書いたものですので…。

「こんばんは、**さん
児童文学作家の、村山早紀です。
メール、ありがたく拝受いたしました。

まずは、お心を傷つけてしまいましたこと、
心から、お詫び申し上げます。
意図的にしたことではないといいましても、
私も仕事で文章を書かせていただいている人間ですので、
さらに細心の注意を払って、文章を書くべきだったと、
反省しております。

すぐにも、日記などで、このことについてふれさせて
いただきたいと思いましたが、
あいにく、今は旅先で、慣れ親しんだノートではなく、
小さなモバイル機でアクセスしておりますので、
月末に帰宅後のことになりますが、お許しくださいね。

私の落ち度にもかかわらず、丁寧なやさしい文面のメールを
いただけましたこと、感謝しております。

おとなとこどもと読書についての問題は、
あのとき、掲示板の話題の流れの中で、
子ども読者をやや軽んじているように思われる投稿者の方が
いらっしゃったので、その方に対しての反論の流れの中で、
深夜でもあり、言葉がきつめになってしまったように
思います。
言葉たらずの面も多くて、
今読み返しますと、内心忸怩たる思いがあります。
「子どもが本をどれほど愛しているか」ということを話すのに、対比して、
おとなの本への愛情を軽んじて書くというのは、よいことでは
ありませんよね…。
冷静で落ち着いた投稿を心がけなくてはならないな、と、
あらためて思いました。
(あのときは、実は常連の女子大生の女の子のフォローも入って
いたのでした…。常連さんを心配させてしまうとは、まったく、
サイト管理者として恥ずかしいことです…)。
そのことにきづかせていただけましたこと、重ねてお礼を
申し上げます。

今後もなにかお気づきのことがございましたら、
お知らせください。
またこのような内容でしたら、メールではなく、
掲示板にご投稿くださっても、歓迎いたします。
私もなるべく視野をひろくとはおもっているのですが、
どうしても、気づかないことや、うっかりすることもあります。
そんなとき、違った視点で、問題点を指摘してくださる方が
あれば、自分で考え直すことも、反省することもできますので。
もちろん、内容によっては、丁寧に反論させていただくことも
あるかと思いますが、そのときも、非礼にはならないように、
心がけるつもりでおります。

いま私は都内新宿方面に滞在しているのですが、
台風の風雨がさすがに強くなってきたようです…
**さんお住まいの地方は、大丈夫でしょうか?
何事もなく、通り過ぎてくれるといいですね。」

このあと、メールの方からは、心のこもった、暖かいご返信のメールをいただいております。ありがたいことだと思いました。

上のメールに加えて、書いておきたいのですが、こうしてWEB上で、言葉を発信している以上、それを読んだ人が「傷ついた」のならば、少なくとも、その一点だけは、確実に、こちらの落ち度になるのだと思います。
もちろん、こちらに「傷つける」意思がなくてしたことの方が多いはずですが、ではなぜ、「傷つけないですんだはず」の人を傷つけてしまったのか、それを回避する方法はなかったのか、事前にこちらで気づいて訂正することがどうしてできなかったのか、などなど、サイト管理者側には考えるべきことはたくさんあるだろうと思うのです。……ましてや、私は言葉で食べている職業の人なのですから。

今度の「子どもとおとなと読書」のあの部分についての事情やこちらの意図は、言い訳しよう説明しようと思えば、いくらもできてしまうわけです。
だけど、それをしても、「傷つけた」という事実は消せないわけですから。
そしてたしかに、私のあの部分の文章は、「もっと違う書きようもあるだろうに…」と、今読むと私自身が困ってしまうような書き方になっています。
あらためて、本当に申し訳なかったと思っています。今後も、気をつけていきたいと思います。**さん。

くりかえしになりますが、**さん、メールを本当に、ありがとうございました。ある意味、書きにくい内容のメールだったと思います。勇気を持って出していただけましたこと、感謝いたします。

**さんに限らず、こういったご指摘はいつでも歓迎いたします。
(できましたら、掲示板へのご投稿の方がありがたいですが。
メールでいただきました場合でも、もちろんありがたく拝読いたしますし、いただいたメールからわかるさまざまな情報なども、私個人の手元にとどめて、外に出すことはいたしません)。

☆台風がまた近づいています。
被害がなくて、雨だけ降らせる台風って、無理なものなのでしょうか…。




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