日々の泡・あるいは魚の寝言

2005年08月01日(月) マイノリティな花が咲く

☆なんだか、「アドリア海の奇跡」も読まないといけないような気がしてきて、今日は朝から、長崎市内の大きな書店さんに在庫を問い合わせたのですが、あいにく手に入りそうになく。
アマゾンでも少し時間がかかるらしかったのですが、マーケットプレイスの方にあったので、そちらに注文することにしました。

☆で。今日は予定では、短い書評を書く日になるはずだったんですが、気持ち的に「アドリア海」未読のままでは書くに書けないので、今日は予定の仕事ができず、時間が少しあきました。
秋のキャラメルボックス福岡公演のチケットを予約したり、新聞をチラシまでじっくり読んだり(いつもなら新聞は斜め読みで、あとでまとめ読み)、新しいお人形友だちにたのまれた、人形の採寸(のまねごと…ですね。私は素人ですから)をしたりしました。
昨日の野菜のコンソメ煮に、枝豆の豆を足して煮なおしたりとか。
深夜まで、あと数時間は、お休みの時間にできるかな。

☆今日はあとは、「風の恋うた」の表紙カバーのコピーが届きました。映画のポスターのようで、今回もかっこよいです^^
空飛ぶじゅうたんに乗るルビーとナルダと、ゲストキャラの少女に、背景に雪山と、雪に吠える魔物。
背景の魔物は、いつも佐竹さんが翻訳物の本の表紙で描くような、油彩っぽいタッチで古風に描いてあって、それに、ヒロインたちが、いつもの今風の絵で重ねてある感じ。少し変わった、不思議に素敵な絵です。

初校ゲラを今日発送しました、と、担当編集者H氏からメールが来ました。
そういえば。ふと思い出しましたが、新シェーラは、そろそろ、来年刊のぶんの新刊のタイトルを考えなくてはならないのでした…。
現時点では、ストーリーの流れは決めていても、各巻の内容までは考えていないので、雰囲気だけでつけるしかないのですけれど(そして、お話の方をタイトルにあわせる、という荒技をするのです。シェーラはいつもこのくりかし。だけれど、なんとかなるというか、しちゃうものなんです)。

☆話変わって。
誰でも、「自分のような人」や「自分のような視野、視点、思想で世間を見る人」を想定するかたちで、ほかの人の心理を想像するものですよね。
逆にいうと、「自分みたいな考え方をしない人」がマイノリティに見えるし、「そんな人いるものか」と否定しがちなものです。
子どもの頃、いやもっと先かな。社会に出るまでは、そのことがいまいちわかっていませんでした。

これは前にも日記に書いたような記憶がありますが、ある職場でバイトしていたとき、年上の女性が怨念をこめて語る上司の悪口がどうも苦手で(その上司を必ずしも好きだったというわけではなく、悪口陰口をきかされるということが、嫌だったんです)、同意を求められたとき、「すみません、陰口はいわないことにしているので」と返したら、心底驚かれて、「なにか宗教の人?」といわれた、あのときの彼女の表情が、いまだに忘れられません…。

その女性は、「人間とは誰でも、悪口や陰口が好きで、それでストレス発散しているものだ」と思っていたのでしょう。
でも、私にとっての人間の定義は、「まともな人間は、人の陰口や悪口はいわず、いいたいことは本人にいうか公の場で発言するべきだ。でなきゃ黙ってがまんするものだ」だったわけです。

私はその時、まだ二十代の初めでしたが、心のどこかで、自分ではなく相手がマイノリティなのでは、と思っていた記憶があります…。
でもその後、あちこちのぞいた職場で、その年上女性みたいなタイプの人は、けっして、マイノリティではないのだと学習させていただきました^^;

あとそれから。
それが知らない人でも通りすがりの人でも、自分とは縁が薄い人でも、困った人がそこにいたら、とりあえず手を貸そうとするのが、まともな人間だとも思っていました。
時として、こちらに多少の負担があっても、困っている人がいるなら、助けてあげるべきだ、みたいな…。
場合によっては、あまり好きじゃないタイプの人でも、弱っているようなら助けるべきでしょう、とか。
こちらにそれができると思えるなら。

でもこれも、けっして、「一般的」な考え方じゃなかったんですね…。
世の中には、たくさんのものを持っていても、力や英知やお金があっても、自分には無関係な人の不幸はどうでもいい人たちって、いるんですね。
そして、嫌いな人が不幸な目に遭うと、「人の不幸は蜜の味」なんて笑う人もいるわけだ。<ちなみにこの言葉、日本語で一番嫌い^^;

☆なんてことを日記に書くと、「ほら、やっぱりピュアだ」「お人好しですね」と笑う友人たちがいるんですが、でもまあそれでもいいや、と開き直っています。

「人間」というものを、相手の心を、冷たい醜いものだと想像しながら、誰かとやりとりするよりも、私は脳に花が咲いていようと(笑)、前提として、みんな優しい人なんだと信じてやりとりしたいです。
誰かが私や他人に、優しく見えることをしているのなら、それは善意からだと信じたい。みんなが「お人好し」なんだと思っていたい。

…思っていたい、ですね^^;
いやあのね、過去の、ほかの人の、好意からでたものだと思われていた行為をふりかえったとき、実は、「あれ? 私って、この人に利用されてた? あははは。気づかなかったよ♪」みたいなことって、わりとあるんですよ。
そのとき私が思い、感謝していたように、まったくの善意からしたことでもなかったんだな、っていうようなことが。

でもね。そういう人とのやりとりでも、相手の善意を信じていると、結果的に、大きな善意が返ってくることも多かったので、私は今のままのやりかたでいいと思うことにしています。

☆私のみている人間の世界は、ある意味幻の世界かもしれない。
みんな優しくて、欲もなく、ほかの人のことを案じているような、そんな人間ばかりが住んでいる世界を、どうしても無意識に想像しているかもしれない。

でも、憎しみや嫉妬や過剰な競争心や…そんなマイナスな意識をもつのが人間なのだと、そんなふうな目線で周りの人を見るような、そんな生き方をするよりは、他人を切り捨てるような生き方をするよりは、今日も私はピュアに楽しく、生きていきたいと思うのです^^

こういう私だから好きでいてくれる人たちも、いるんでしょうからね。

☆<香水日記>
バイオレットミント。砂糖漬けの菫の花と、薄荷とキャラメルの香り。

☆癒し系の某お兄さん。土曜深夜はありがとう^^
実はあの夜は、なんだか細かなことがいっぱい重なっていて、珍しいくらい疲れて滅入っていたのさ(笑)。
体に気をつけて、いろいろがんばってくださいね。
いいことがいっぱいあるように、いつも、祈っていますから。


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