今朝、まだ寝ている間に、弟が家にきて、漫画の単行本をおいていきました。 ごそごそ起き出して、読んだら面白い。 月刊少年ジャンプ連載中の「クレイモア」四巻まで。 作・八木教広。
知る人ぞ知る、という感じの少年漫画らしいんですが、未読の人のために設定を書いておくと、中世ヨーロッパ風の異世界のお話です。 そこには、食物連鎖で人間の上に立つような存在であるところの、妖魔というものがいて、これが、あっちこっちで人間を虐げたり、殺したり食べたりしているわけです。 で、なんかこいつらが、顔も気持ち悪いけど、性格も悪い。 「すみません、食べなきゃ生きていけないんです」って感じではないんですね。弱者を虐げることを楽しんでいる。
それで、人間たちの間には、対妖魔の組織がいつのまにやらできて、人間を妖魔に立ち向かえる強力な存在にするために、人体実験など繰り返したあげく、ついに完成させたのが、妖魔の血肉と人間(若い女性)を合成して作り上げた一群の人間たち。 大剣クレイモアを軽々と振り回し、妖魔を殺戮して、人の住む世界を守る彼女たちを、世の人々は「クレイモア」と呼ぶ、と。 しかし、人であって人でない彼女たちの心には、大きな欠落や深い悲しみがあって… といったお話です。
細い線で丹念に描かれた人物や背景も美しく、絵だけでも、見ていて心地よい漫画なんですが、構成力とキャラクターの書き方のうまさに泣かされたりして。 基本的に私は、涙もろいんですが、それにしたって、三巻のテレサとクレアのエピソードは、心揺さぶられる人が多いでしょうね。私は泣けて泣けて、眼が赤くなりましたよ。
いい漫画が読めてよかったです。ありがとう、弟よ。 ああ、幸せ。今の時代に生きていてよかったなあ。
<注>この漫画は、人間への愛に満ちた佳い作品ですが、どっちかというと、大人向けのシーンもありますので、子どもたちにはお勧めしません…。
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