日々の泡・あるいは魚の寝言

2003年04月17日(木) 遠い昔の約束は

私は、東京新宿の高層ビル群が大好きで、あのあたりをぼーっと歩くと、どこを歩くよりも心がくつろいだり、あるいはわくわくしたりするんですが…。

思えば、千葉は市川で過ごした数年間、中学生だった頃に、部屋の窓から見えていた景色、あきずに眺めていたのが、遠くに見える高層ビル群だったのでした。
不思議な、現実離れした、背の高いビルたちの様子。
夜は灯がともり、とくに雷の夜には、稲光に彩られながらたちつくしていた、巨人の群れのような、遠く遠くにある、複数の建築物。
憧れのような、おそれのような、よくわからない気持ちで、見つめていました。

そんなことを、最近、ふと思い出して、何か納得したりしました。
私は昔から、あそこが好きだったのです。
もう何十年も昔から。
あそこに、いきたかったのです。
今、私は、いくべきところにいき、歩くべきところを、歩いているのでしょう。

人は、きっと、いくべきところにゆき、帰るべきところに帰るようにできているのです。
知らずに交わしている約束のように。
私たちが忘れていても、土地の精霊は、心に見えない糸をかけて、そうしてそっとひくのでしょう。
戻っておいで、と、呼ぶのでしょう。


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