ひきつづき、マリリン4の初稿ゲラをしています。
で、思うのは、マリリンの長い夏休みを書いているうちに、日本の子どもの本の状況も変わったなあ、ということで…。 マリリン1がでた七年前、今の状況−−ハリポタ大人気、指輪の映画が大ヒット−−は、想像すらできなかったですもの。
七年前は、モンスターの名前を書くのも、武器の名前を書くのも、「これ書いても通じるかなあ?」の世界でした。テレビゲームの世界でファンタジーがはやっていたから、まあなんとかそのイメージでいけるだろうということで、おそるおそる書いたものでした。 あのころは、まだファンタジーというものは、「好きな人だけが読む分野の小説」でした。それがまさか、七年間の間に、こうすそ野が広がろうとは…。
秋にでる「マリリン4」は、「『魔法学校の生徒』の少女マリリンが、『エルフの森』のおじいさまに会いに行く」というお話です。 …ああ、絶対、どこかの書評か紹介記事で、「このところのファンタジーブームの影響を受けた作品」とか、身も蓋もない書かれ方をしてしまうんだろう(涙)。 だけど、担当編集者H氏は、「そこを逆手にとって、帯に大きく、魔法学校、とか書きましょうか〜?」と、明るく笑ってましたっけ(笑)。
ちなみにわたしは、指輪は学生時代に4巻で挫折したくちだったりします。 当時は根性と、時間がなかったので。 その手の古典的なファンタジーでいうと、ゲドは4巻がどうしようもなく苦手で、神のようにあがめているのがナルニア、という感じです。 ナルニア国物語がなかったら、作家になってなかったというくらいにあのシリーズには思い入れがあります。 指輪は今読んだら面白いかも、と思うので、家にある評論社文庫版の、コロボックルの新聞みたいに活字が小さい本を、いつか再読しようとは思っています。
そんなわたしなので、マリリン4にでてくるエルフは、指輪の流れでだしてるんじゃないのです。 マリリンはわたしにとっては、ハイ・ファンタジーというより、TRPGリプレイ小説みたいなものなので、わたしが書くエルフは、ゲーム世界のエルフです。 国産味付け風エルフというか。耳とがってませんが(笑)。
正直いうと、この際、エルフという言葉は使わずに「森の民」くらいにしちゃいたいなあと思ったんですが、以前の巻で何回もエルフという単語を書いてしまっている以上、今更書き換えるわけにもいかず…。 ああ、気が重いなあ…。 まあ、ゲーム世界のエルフも、指輪の流れから派生しているんだから、いいといえばいいんですけどね。
魔法学校ネタだって、わたしがマリリン1を書いた時は、ハリポタはまだ刊行されてなかったんだい。しくしくしく。
影響受けてないものに影響受けたっていわれるのって、困るのです。 反対に、ずばりあてられると嬉しいんですけどね☆
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