博多駅で、長崎に帰るかもめ号の発車時刻を待っていた時のことです。
時間を多めにとっていたので、のんびり、買い物などをしていたのですが、駅の地下街で見つけた占い屋さんを、ふらっとのぞいてみました。 「なんでみていただけるんですか?」 「手相とか、ま、いろいろですよ〜」 のりのいい(福岡女性って、みんなあんな感じなのだろうか)熟女の占い師さんでした。
へえ、手相かあ…。 と占いブースに入るわたし。<実は手相は自分で見られる童話作家。
手を見てもらう前に、ぱっとテーブルの上に出された紙は、九星で占う時に使う図面みたいなものでした。九星気学です。 ついでに名前も記入して、姓名判断。 これでこの金額なら、安いかな、とも思ったりして。
で、占い師さんがいった第一声。 「あなたは、ご先祖の守りがあついですね。かなり強力に守られてます」 はあ? 思わず、声がうらがえってしまいました。 それは、手相+気学ででたらしいんですが。
うーん。うーん。 実はわたしは、おそろしく先祖を大事にしない女です。 ご先祖様に手を合わせるなんて、数年に一度くらい? うちの仏壇だって、何日かに一回しか拝まない。<ごめんね、パパ
毎日拝むものといえば、東側の窓においてある、なき愛猫ランコのためのお水と、道で死んでゆく名もない動物たちのためにおいているお水、それを朝にかえるそのときに拝んでいる−−あれはなんの神さまに拝んでるのかな、わたし。 少なくとも先祖の霊ではないと思う。 あ、あと、電話機のそばに置いてあるお稲荷さんのお札と、狐の人形には手を合わせてる。 「商売繁盛」って、つぶやきながら。
だいたい、地縁血縁って、嫌いなんですよ。 そんなもので結びつく人間関係は、わたしの好みとしては好きじゃない。 つきあう人は、自分で選んで、自分の意志で人間関係を作っていきたいといつも思っているので、あらかじめ約束されたつながりで束縛されたくはない。 そーゆーわけで、ご先祖様にもはなからすがろうとは思ってないです。
っていうか、うちの先祖って、母方父方、どっちも武士。 オカルト的にいうと、いろいろ怨念背負いまくりの家系のはず。 まあでも、父方はけっこう楽しいかも。 父方の家系は蘭学者とか、アマチュア画家とかいたらしいし。たぶんわたしの文才は、そっちの流れからきてる。 ひいじいさまは、なんだか大村藩でイイコト(なにかは忘れた)をしたというので、褒美に上野彦馬(あの写真家の元祖みたいな人ですね)に写真を撮ってもらったとか、死後、大村神社にまつられたとか、伝承の多い人物で、今げんざい「からくりサーカス」(とちゅうで昔の長崎が舞台になる、アクション伝奇純愛ファンタジー少年マンガ…って感じかな?)にはまっているわたしとしては、なんかいいかも〜な感じなんだけど、でもやっぱり、あの写真のおじさん(弟のサイトに写真がありますです)に甘える気はない。
一方、母方の先祖といえば、死んだ祖母の家の土間には、お札が張ってあったんですよ。 いわく、「昔、ここで悪い神さまを封じたから、お札を張ってます」。 なんでもナントカノミコト、って名前の悪い神さまが、母方の家に関わっているらしく、たたりがあるとかで、いろいろ田舎できくと、「あれもこれも」と、その手の話が出てきます。 わたしゃそんな、「たたる神さま(それも歴史がかってレトロそうな)」つきの先祖の守りは、辞退しますがな。
ああ、父方も母方も、何年も何年も、先祖に手を合わせてないですね。 思い出しもしないなあ。 そんなわたしを、守ってくださってるんですか? ご先祖様……。 とか、うれしいより、後ろめたく思ってしまったものでした。 ひょっとしたら、ご先祖様は、わたしなんかより百倍も人間ができた人(?)で、わたしが「ご先祖様なんて、へーん!」とか笑ってる時も、にこにこ笑って、そう、今これを書いているノートパソコンのそばにたっていたりするのかなあ? そ…それは、ちょっと申し訳ないです、ご先祖様。
占い師さんのところでは、いろいろぐちったり話を聞いてもらったりして、とってもリフレッシュしましたねえ。 ご先祖の話以外は、占い、あたってたと思いますし、いい時間を過ごせました。 いろいろ見てもらった中で、ぐー!と思ったのは、 「あなたは一生お金には困らないでしょう」 「仕事もばっちり、だいじょうぶ」 「来年からが、新しい運命の始まりの周期」というあたりでした。 吉凶半々なのは、 「恋愛運も結婚運もありますよ。少なくとも一人はでてる」。
…一人〜?
ってことは、もしも、その運命の赤い糸の人ともうであいずみで、何事もなくさよならしちゃってたりしたら、わたしの結婚運はそれでおしまいということですか(^^;)?
ご、ご先祖様。なにとぞよろしく…。
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