日々の泡・あるいは魚の寝言

2002年06月21日(金) ケモノの予感

先日の日記にも書きましたとおり、ルルー6の再校ゲラの〆切は、二十日必着でした。体調良くなかったし、精神的にも決していい状態じゃなかったんですが、なんとかすませて、で、十九日の翌朝便に乗せてだしたんですが…。

そのあと、どうも、背中が寒い…。
いやな予感がするし、仕事が終わった気がしない。

とうとうたまりかねて、ポプラ社Nさんに相談。
もうほんとに、作家としてはずかしいことだとはわかってるんだけど、もう一度手元にゲラを返してもらえないかどうか、頼んでみました。
もーほんとのほんとに、はずかしかったし、辛かったんだよ、そのお願いするの。
だって、作家なんだもの、期日までにちゃんと仕上げるのが決まりですから。

時間的に、そんなゆとりはないという線は動きませんでした。
が。
Nさんは弾んだ声でいいました。
「ファックスを使いましょう。それみて直してください」
私がとくに気になる、後半部分を送ってもらうことになりました。
その枚数、四十四枚。

多いと思いますか?
でも、ルルーの一巻がでた頃、私はポプラさんとファックスで原稿のやりとりをしていたのですよ。百枚を越えるほどの原稿を送受信していた私たちなのです。

で。
ファックス受信開始。
とーこーろーがー。
当時の初代ファックスと違い、今の普通紙ファックスは、高性能な代わりに、融通が利かなかった…。一度本体のメモリにデータを記憶してから、印刷するしくみになってるんですが、四十四枚分のデータをひとかたまりにして記憶してくれるので、印刷途中で紙詰まりでもおこした日には、最初から印刷のし直し…。
途中のあるページを指定して印刷することはできても、その一枚しか指定できないときたものだ(涙)。そのページから続けて残りを印刷、ができない。

途中で、私は疲れ果て、Nさんに、「十五枚くらいずつ、電話をかけ直してファックスし直してほしいの」と頼みました。そうしたら、理論上は、データを小分けにして覚えてくれる…はず。
ところがどっこい。どういう親切なのか、おなじ電話番号から来たから、ということなんでしょうーか、分割してきたデータを一つにまとめてくれるファックスさん。

そーこーするうちに、ファックス用紙は切れる。
街に買いに行く。
気がつくと、新品だったインクリボンも切れてる。
街に買いに行く。
相変わらず、紙詰まりがおこる。
ひびが入っていた給紙トレイが、いいタイミングで割れる。

うおー(怒)。
という感じで、切れるというか、疲れる私。
ほこりまみれ、あせまみれ、いんくまみれですがな。
貴重な時間はすり減っていくし。
あせるあせる。
もうこのへんで、投げたい…と、ふらっと思ったのも事実。

でも、一つためいきついて、結局は、一枚一枚指定して、時間をかけて印刷しましたよ。給紙トレイもちょうど壊れてて、手差しで紙いれるしかなかったしね(涙)。

印刷が終わったのは、夕方の六時過ぎでした。

その夜から、今朝にかけて、ゲラのチェックをしたんですが、ケモノの勘は正しかったようで、思わぬケアレスミスを発見したのにはびっくり! いやほんと、あのまま、本にならなくて良かったわ。
それに、とても大切な一言も、思いついて、たすことができたし…。

ポプラのNさんには、迷惑をかけてしまったけど、見直して良かったと心の底から思いました。ほんと、Nさん、ありがとう☆

#で、午前中、ファックスでポプラさんにチェックした部分を送ったあと、私は街に、パソコン関係のことで外出して、帰ってきて、仕事して…。
夕べからハイテンションになってて、ちょこっとしか寝てないんですけど、いまも眠くないなあ。あとでしわ寄せがきそうで怖いわ。


 < 過去  INDEX  未来 >


chayka [HOMEPAGE]