日々の泡・あるいは魚の寝言

2002年03月14日(木) エコー

ギリシャ神話のエコーって、最後は声だけになってしまったんでしたっけ?
ずっとずっと、どこかの山奥で、誰かの言葉をくり返し続けるという。
声だけが残るの。

私はときどき、体が邪魔で、そんなふうに「思い」だけになれたらいいなあ、と思います。
いろんな好きなものや好きな色や、好きな人や動物たちがいて、でもそのそれぞれに、自分自身が関わっていくのに、なんともいえない引け目のようなものを感じるので…ていうか、好きすぎるとさわれなくなってしまうので。

「思い」だけが、見えない風のようなものになって、ふわふわあたりを漂っていられればいいのにな、と思います。
誰の目にも見えない、さわれないものになって、身の回りの好きなものたちの幸せをひそかに祈っていたいなあ。
ついでにいうと、そういう存在になれると、かすみ食べて生きていけそうで、業を背負わないから、楽そうでいいわ。

…がしかし。
「思い」だけになっちまうと、キーボードがたたけないから、本が書けない。
ので、もしかして、神様が目の前に現れて、「なんでも希望を叶えてあげよう」というなんてことがあったとしても、「じゃ、エコーみたいにしてください♪」とはいえないわな〜。

今日はホワイトデイでした。
お返しで、チョコとか甘い匂いの石けんとか、いろいろいただけちゃって、ちょっとハッピーかも〜♪ エコーにはこういう喜びはないなあ。まだしばらく、人間でいようか。

あ、漫画家のS先生、もしかしてここをごらんになってたら…。
カレンダー拝受しました。すっごくきれいで、かわいくて上等で嬉しかったですう☆
お礼はいずれ、必ず!


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chayka [HOMEPAGE]