ギリシャ神話のエコーって、最後は声だけになってしまったんでしたっけ? ずっとずっと、どこかの山奥で、誰かの言葉をくり返し続けるという。 声だけが残るの。
私はときどき、体が邪魔で、そんなふうに「思い」だけになれたらいいなあ、と思います。 いろんな好きなものや好きな色や、好きな人や動物たちがいて、でもそのそれぞれに、自分自身が関わっていくのに、なんともいえない引け目のようなものを感じるので…ていうか、好きすぎるとさわれなくなってしまうので。
「思い」だけが、見えない風のようなものになって、ふわふわあたりを漂っていられればいいのにな、と思います。 誰の目にも見えない、さわれないものになって、身の回りの好きなものたちの幸せをひそかに祈っていたいなあ。 ついでにいうと、そういう存在になれると、かすみ食べて生きていけそうで、業を背負わないから、楽そうでいいわ。
…がしかし。 「思い」だけになっちまうと、キーボードがたたけないから、本が書けない。 ので、もしかして、神様が目の前に現れて、「なんでも希望を叶えてあげよう」というなんてことがあったとしても、「じゃ、エコーみたいにしてください♪」とはいえないわな〜。
今日はホワイトデイでした。 お返しで、チョコとか甘い匂いの石けんとか、いろいろいただけちゃって、ちょっとハッピーかも〜♪ エコーにはこういう喜びはないなあ。まだしばらく、人間でいようか。
あ、漫画家のS先生、もしかしてここをごらんになってたら…。 カレンダー拝受しました。すっごくきれいで、かわいくて上等で嬉しかったですう☆ お礼はいずれ、必ず!
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