日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年07月03日(火) 猫と子ども

日曜日に、法事をしたので、弟夫婦が約二歳の女の子を連れてきました。
私の姪のあかりちゃんです。ウルトラスーパーパワフルなお嬢さんで、もっか、幼児向け教材のキャラクターのしまじろうに夢中。いつもしまじろう人形をだっこして歩いています。

さて。
うちの生きているしまじろう二匹、三毛猫レニとアメショー・シルバータビーのりやですが、レニはあかりちゃんを一目見たとたんに、威嚇して襲いかかろうとしたので(怖)、ほかの部屋に隔離(その後、鳴いて抗議していた)。
りやの方は、別にあかりちゃんを怖がるでもなく、いつもどおり、のほほーんとしているので、あかりちゃんに接近遭遇させてみました。

お互いに歩み寄る、幼児と子猫(といっても生後七ヶ月)。
あかりちゃんは、「にゃんにゃん〜にゃんにゃん〜」と、独り言を言いながら、たのしそうに近づいていきます。
ちょっとはにかんだような、めちゃくちゃ嬉しそうな笑顔。純粋な笑顔。
一方、りやは、しっぽをぴんとあげて、つまさきだちで、こちらもうれしそうに毛をふわふわさせて、近づきます。
「いっしょに遊びたい」というか、「いっしょに楽しみたい」という気持ちがお互いにあふれている、幼児と幼獣。

みていて思ったんですが、人間の子どもと猫の子どもは、あんなふうに嬉しそうに幸せそうに、接近できるものなのでしょうね。
きっと、本来は。大人がよけいなことを教えなければ。

さて。近寄ったふたりです。
どこで覚えたのか、あかりちゃんは、りやのおでこをなでてやっています。
りやはあかりちゃんのての匂いをかいでいます。
お、友好的…。
と思っていたら、あかりちゃん、りやのひげをひっぱります。
さすがに逃げるりや。
でもまた、あかりちゃんのそばにいくんですね。

ここで、大人介入。
ねずみのおもちゃを投げると、りやがとりにいって、またもどってくることを、あかりちゃんに教えます。
あかりちゃん、納得。
ねずみをてにするあかりちゃんのそばにいき、スタンバイするりや。
あかりちゃん、ねずみのおもちゃを、投げます。

が。そこは二歳児(一歩手前。八月で二歳です)。
ちょこっとしか投げられません。
とりにいって、あてがはずれて、あっけにとられてふりかえる、りや。
あかりちゃん、再挑戦。
でもまた遠くには投げられない。
ここで、りやがどうしたかというと、あかりちゃんの足下に寝転がって、あかりちゃんが手に持っているねずみに、手をのばし、遊びはじめたのでした。りやとしては、どうしても、「いっしょに」遊びたかったんでしょうね。
その後、また、りやはあかりちゃんにひげをひっぱられたのですが、怒ることはありませんでした。

アメショーは、物の本によると、「子供とも友達になれるフレンドリーな猫」だそうです。アメショーみんながりやみたいなのかどうかはわからないけれど、少なくともアメショーという猫には、子どもや人間を好きでいっしょに遊びたいという性格傾向を持つ猫が多くて、りやは、性格的には、スタンダード、「アメショーらしい」猫なのでしょう。
このまま、あかりちゃんとりやが仲良しになって、幼稚園小学校、中学校と、あかりちゃんが成長してゆく、その節目節目に、りやと遊んだ思い出が残るといいなあと思っています。

りやは、ほとんど偶然、あるいは運命的な出会いから我が家へ来た猫です。
本来なら、我が家には、いまごろ死んだランコの代わりのペルシャ猫がいたはずです。私は本当に、アメリカン・ショートヘアーを家に迎える気はなかったのです。
でもいまは、この、やたら甘えっ子で人間大好きな猫と出会えてよかったと思っています。
繊細だけど気位が高かったランコとはまた違う猫の魅力を、りやは私に教えてくれました。まったく、猫というのも、奥が深い生き物ですねえ。

そうそう(笑)。
あかりちゃんは、りやに向かって、てを差し出して、
「しっぽ、ちょうだい」と、いっていました〜☆
しっぽが、取り外し自由なものに見えたんでしょうね(笑)。
さすがに彼女のお母さんが、「それはだめなのよー」と、後ろから抱えてとめていましたけどね☆ でも、あのしましましっぽをほしい気持ちはわかるなあ☆




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