日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年03月22日(木) あたたかい夜

十年前の今夜、長崎は、雨でした。
あたたかい夜でした。

なんでおぼえているかというと、故ランコが、うちに来た日だったからです。
十年前の3月22日、その前の日にあった毎日童話新人賞の授賞式からもどったばかりだったわたしは、母とふたり、近所のペット美容室さんに、ランコを引き取りにいったのでした。
店の扉を開けたら、ランコは店長さんにだっこされていて、こっちを、「なに?」というようにふりかえりました。
頭には、リボンがつけられていました。ふつう猫にはリボンはつけないんですが、毛があまりに長くてかわいかったので、お店の人がつけてくれたのでした。
雨の中を、買ったばかりのペットキャリーにいれて、ランコを連れて家に帰りました。家につくまで鳴いていたランコは、部屋に放されたとたん、元からこの家にいたような顔をして、のしのしと歩いていました。
晩ご飯をつくってあげて、前に置くと、かわいい顔からは想像もつかないような顔で、ぎゃあ、と鳴いて喜んで食べました。
その日の夜は、ベッドの枕元に猫ベッドをおいて寝たのですが、朝になって目が覚めたら、わたしの顔の横に丸くなって眠っていました。
手のひらにのるほど小さいペルシャ猫でした。

…すごいもんですね。
十年も前のことなのに、結構おぼえているものです。
いやはや。

さて、ランコの代わりにやってきたチビ猫りやは、元気です。
誕生日が11月21日なので、昨日ちょうど生後四ヶ月になりました。
この子の仕草や表情が、ときどきランコに似てるので、懐かしくなります。
手で水をすくって飲むところとか、上目遣いの目線とか(笑)。
だいぶレニがりやの存在になれてきたので、このごろは一日の三分の一くらいは、りやはケージの外に出ています。このままじわじわならしていって、冬には猫二匹といっしょに眠れる態勢に持っていきたいものです。

「シェーラひめ9.魔法の杖」も、無事、原稿が完成しました。
このあと来月までは、少しだけのんびりできそうですが…いや、できないといえばできないのかな? 新作を練りながらの休日です。〆切4月29日。
短編連作ものを描きたいという話を某Nさんとしているところですが、どうなるかな? その前に「ルルー6」を書くかもしれません。ベストなのはどっちも書くことですが、どうなることやら?

今日は、一太郎11のインターネットディスクを登録しました。
これをやりたくて(プラスATOK14をいれたくて)、一太郎11を買ったので、うれしいです。でもまだなにもいれてません。近いうちに原稿関係のデータはどんどこアップしてしまうつもりです。
そうそう。ベクターで「きつねとけい」というフリーソフトをみつけまして、シンクパッドにインストールしたんですが、とってもよかったです☆ 小さな時計で、カーソルが近づくと逃げてくれるし、カレンダーもついてるし、なにより、絵がかわいい(笑)。きつねがアニメでまばたきしていて、背景も時間によって変わる上に、やはりアニメしている☆ このソフトは、一生使ってやるぞ、と思いました。


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chayka [HOMEPAGE]