日々の泡・あるいは魚の寝言

2000年11月22日(水) 闇色の竜

「シェーラひめのぼうけん8・闇色の竜」が、今月中旬あたりから、全国の書店さんで、好評(たぶん)発売中です。内容については、HPのほうで、書いていますので、ここでは詳しくふれませんが、今回の悪役、黒い竜の人の話です。
解説を書いてくれた、作家にして科学者の夏緑さんが、「彼はわたし(夏さん)ににている」といっていたけれど、あのキャラクターは、私自身が投影されてもいるのです。実はかなり意識して書きました。

努力をしない(ようにみえる)人間は嫌いで、自分の弱さに甘える人間が嫌い。上昇志向のない人間はだめだなあ、とか思ってしまう…。
こうかくと、かなりいやな人間ですが、実際そうなんです。「わたしはなになにできないの」という相談を受けると、「あなたの努力が足りないからだ」と思ってしまうのです(だから、その手の相談はわたしにしない方があなたのためです(^^;)。

まあ、結局は、同族嫌悪なのだろうと思います。私自身が弱い人間で、しょうがないものだと恒に意識しているから、なんとかしなきゃいけないと日々努力しようとしてるから(少なくとも気持ちだけは…)、それで、天職の今の仕事も手に入れたし、人間関係もやっていっているので、だから、「本当の自分」を思わせるような愚痴や弱気に、腹がたつのだと思うのです。

でもやっぱり、そういう冷たい自分がいやでもあるので、これじゃいかんと、悪役にしてみました。どんなもんでしょう?


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