CORKSCREW Diaries(米国編)
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2003年06月17日(火) ファミリー・アフェア


事態は壊滅的状況に至ろうとしているのかも知れない。
問題は顕在化していないだけであちこちに存在する。
それが露呈してしまうのは時間の問題なのではないかとも思われる。
いづれにしろ、だからと言って全てを抛って逃げ出すわけにも行かない。
いや逃げたっていい。別にそれは構わない。
しかしそれは僕自身が自分で命を断たない限り、
地の底までも追ってくる。
決して逃れられることは出来ないのだ。


日曜日の舞台を見たことにより、
「象の消滅」「パン屋再襲撃」が収録された単行本が無性に読みたくなって購入した。
(以下パン屋再襲撃→文庫本のタイトルとなっている)
これを買うのは確か3度目で、
1度目は高校生か大学生の頃買って、自宅に残っている。
2度目は当時の恋人にプレゼントした。
そして3度目が今回だ。
「国境の南・太陽の西」も同じような事をした覚えがある。
歴史は繰り返すというよりも、
僕自身の行動パターンが変わっていないだけだ。
自宅に残っているとは言うものの、
本当は今のアパートの本棚に眠っているだけなのかも知れない。
そう思って探してみたけれども結局見つからなかった。
たぶんパン屋再襲撃は実家にあるのだろう。

改めて物語を読んでみると、
舞台で表現されていたものがフラッシュバックされる。
行く前に読むべきだったと思う。
今僕は、ああ、あの時の演出はそう言うものだったんだと理解できるからだ。


以前何処かで書いた覚えがあるが、
僕は相変わらず「ファミリー・アフェア」と言う物語が好きで、
そしてかなり共感する。
僕はどっちかと言うよりも兄ではなく渡辺昇の方なのだが。。。


結局僕は村上春樹を雰囲気で読んでいる。
彼の世界観を愛している。
ストーリーも登場人物も長編に関しては同じようなものだ。
舞台が少し変わるだけだ。
それでも僕はそれが好きであり、
彼の物語を愛している。
ハルキストとかそんなのどうでも良くって、
あの物語のあのシーンがとかそんなのもどうでも良くって、
って言うかそもそも物語をあまりきちんと覚えていないのだ。
読んでいる最中はその世界にトランスしているからかも知れない。




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