CORKSCREW Diaries(米国編)
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2003年02月10日(月) 僕らにとって残された最後の手段は死ぬことだけだ


そしてその後お通夜に向かった。
人のお通夜に参列するのは久しぶりだった。
お焼香のやり方もすっかり忘れてしまった。
そういうのはラッキーなのかも知れない。
何にせよ、こう言った形で昔買ってもらった礼服が役に立つことになるとは・・・
正直言ってあまり気持ちがいいものではなかった。
写真の中では事務長は笑っていた。
例のアメリカ行きの一件の時も入院中だったのだが、
そのことについては快諾してくれたと聞いている。
結局11月以降話すこともなく終わってしまったのだが、
もう二度と話すことも出来ないのだなあと思うと、こみあげてくるものがあった。
ご冥福をお祈りしたいと思う。



もう少し「死」について考えてみようか。
僕は死ぬことは否定しない。
そりゃあ、親は悲しむかも知れない。
でも僕らにとって残された最後の手段は死ぬことだけだ。
本当に何もかもが嫌になったときに選べる選択肢はそれしかない。
愛する人が嘆こうが残された人が悲しもうが、
そんなことは死んでいく僕には関係が無い。
もちろん、生き続けているかぎりこれから先に希望が見えてくるのかも知れない。
そんなことすら考えれられないと言う人に残された最後の手段だってのも分かってる。
まあとりあえず今の僕は死ぬことなどは考えていない。
生きたくても生きられない人の事を考えれば、僕らにとって生きることは義務である。
それとともに、生きることは闘うことでもある。
どんなに怠けているように見える人だって、何処かで闘い続けているのだ。




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