CORKSCREW Diaries(米国編)
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2002年11月02日(土) 夢みる頃をすぎても


「リング」を思わず見てしまった。
確か初めて読んだのは3年、いや4年近く前の冬のことだった。
夜に読み始めてそして怖い思いをしながらも、
止まらなくなり完読し、そしてトイレに行けなくなると言う情けない事になったのを未だに覚えている。


当時僕は発掘現場のアルバイトをやっていて、
そして寒い中、山城高校のグラウンドに調査の補助員をしに行っていたのだった。
校舎の中から高校生の演奏するヘタクソなイエモンが流れてきて、
けれどもなんかそれがとても微笑ましかった。
卒業式の日も調査は続いていて、
僕は花粉症がひどくてくしゃみが止まらなくなりながらも、
そんな光景を眺めていた。


月日は流れて、山城高校の新校舎も無事に完成し、
そして僕は普通に社会人をやっている。
あの時の仲間は、普通はその場限りで終わりそうなはずなのに何故だか今でも付き合っている。
集まるのは男ばかりだけれども、でもそれもなかなか楽しい。

遠くの地で嘱託をしていたり大学院生になったり、
韓国で日本語教師をやっていたり郷里に帰ったり、
今でも京都に残っていたり、さまざまな道と言うものがあって、
そしてその人それぞれが選んだ道を歩んでいる。

後悔しない人生って言うのは確かに難しいのだろうけれども、
なるべくそうならないように何とかしなくちゃって、
この歳になっても思う。






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