CORKSCREW Diaries(米国編)
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2002年08月24日(土) It's Scandinavian! 北欧旅行記初日 


It's Scandinavian! 北欧旅行記初日 
2002年8月24日  関空→フランクフルト→オスロ→スタヴァンゲル


旅に出ることは僕の人生の中で大きなウェイトを占めるものとなっている。
それを以ってして僕は僕らしくいられる訳であり、それを求めるためにまた僕は旅に出るのである。
旅は、憧れの北欧に憧れのルフトハンザドイツ航空(以下LH)で行くことで始まる。
今回のパートナーは今井くん。かなりお金のかかりそうな旅になると言うによくぞまあ付いてきてくれたものだ。多謝である。まあ旅のコーディネイトはほぼ僕がすることになりそうなのだが。

昨年のアイスランドから数えてはや5回目の海外。まあしかしいくら上司を蹴飛ばして鬼のように休みを取っては海外に出てるとは言え、さすがに10日も休みを取れるのは夏休みぐらいなのだ。アジアぐらいならともかく飛行機代だけで10万円以上かけて欧州に行けるのはこの機会を利用するぐらいしかないなあ。。。 北欧ってトコは昔からすごい憧れの国々で、昨年も欧州に行こうと言う話が出たときに真っ先に「行きたい」と思ったのが北欧だった。川上はんの反対により却下されたけど・・・ いんやそれでもアイスランドはかなりごっつい所で非常に感動したのだが。

と言うことで、今年こそはリベンジである。
選択したエアラインはLHで。LH! もうどんだけ憧れたことか・・・ ドイツのカッコいい航空会社。そして高い。去年はバンコク経由で安く行ったのに今回はいきなり最上級になってしまった。(と言ってもYクラスだが) しかもしかも、オスロからスタヴァンゲルまではSAS(スカンジナビア航空)である。It’s Scandinavian! なのだ。これが心踊らずにいられない訳が無いのだ。飛行機オタクの道まっしぐらの僕にとっては「萌え」と言う感じである。しかも星組スターアライアンスだからまたもやマイルはしっかり溜まるのだ、えへへ。
この旅でヨーロッパ往復したらめでたく35000マイルを突破して北京上海韓国行きの無料航空券がもらえるのだ。よっしゃあ、貯まったマイルで普段は乗ることさえ出来無いANAでも乗ってやろうじゃん!


フランクフルト行きの飛行機は午前9時50分発である。
と言うことはつまり7時50分が集合時間である。今回は朝も早いということでMKタクシーを使うことにしたのだが、我が家に迎えに来る時間、なんと朝の5時20分である。早い。早すぎる。
早めに寝ようと思って、睡眠導入剤デパスを前日の夜は飲んで寝た・・・と言うか、寝ようとしたのだが、困ったことに緊張のためか、興奮したためか、デパスを飲んでも寝られず。
うーむ、僕の緊張具合はデパスに勝つぐらいか・・・あほじゃあほすぎる。子供みたいだね全く。
ま、やっぱりと言うことであまり寝られないまま夜を過ごしてそのまま関空に向かうことになったのだった。

夏休み最後の土日とあって関西空港はすごく混んでいた。
いつもは平日に出発する僕なのでこんなにだだ混みの関空、初めてだ。
今井くんとは関空で待ち合わせ。今井くんの方は彼女がお見送りに来ていた。ええのう。
彼は小学生が遠足に持っていくようなリュックで来ていた。うーんびっくり。大丈夫だろうかコレ。
クレジットカードも持ってきてね♪と持ってきてもらったのだが、彼が持ってきたのは、なんとJCBだった。うーん、ヨーロッパでJCBってどれぐらい通用するのだろう・・・?
しかもチェックインカウンターでは、BordingPassはオスロの分までしか出なかった。
「ルフトハンザは3枚出すと言い切りました」ってギャレトラベル(旅行会社ね)では言ってたけど、やっぱり駄目だったか・・・ LHのカウンターはANAが兼ねてたんだけど、なんか地上職員の対応は死ぬほど悪い。忙しかったからかもしれないけどさ〜、なんとかならんかね。
ま、確かにオスロ→スタヴァンゲルはSASだからホントかよって思ってたけどさ。
荷物は無理矢理機内持ち込みにしてもらった。乗り換え多いし。
ロストバゲッジなんかになったら泣くに泣けない。
いくらLHが信頼性が高いとは言え、ロスバゲはある一定確率で起こるもんなあ。

なんとなく前途の多難さを予感しながらこうして僕らの旅は始まる。
出国前のバゲッジチェックでは長蛇の列が出来てるし・・・かなり慌てて搭乗口に出かけることになった。
やっぱりまったく以ってアホとしか言いようが無い。


機内は混んでいた。と言うか満席だった。
さすがは欧州随一の利便性とネットワークを誇るLHだけのことはある。
儲かってしょうがないのかどうかは知らないが、この6月からLHは日本線をエアバス340からボーイング747に変更になった。何書いているか分からないかもしれないけど、要するにボーイング747の方がたくさんお客さんを乗せられるってこと。
しかし747になった時点で席配列は3−4−3になって、
思いっきり我々ふたりは窓側に押し込まれることになった、うう。
これもエアバスから変更になった時に予想していたことだったんだけどさ〜、やはり予想通りだった。
エアバスだったら席配列は2−5−2なのだ。まあ真ん中に押し込められたら最悪なんだけどね。

昨年はバンコクまで5時間、そしてバンコクから12時間と言う死にそうな目にあったのだが、
今回は欧州直行便、フランクフルトまでまっすぐ飛んでくれるのは非常に有り難い。
とは言えフランクフルトまでは11時間45分。コレ、鬼のような長さである。
しかもわれわれ二人は3人がけの椅子の奥に突っ込まれてしまったし。
(あのANAカウンターでは通路側にしてくれなんて死んでも言えなかったわ)
死ぬほど狭い。バンコク経由の時も地獄だったが今回も地獄だったが今回も大抵地獄である。
まあまだ短いだけマシか。マシって言っても10時間も有るんだけどさ。
LHにはYクラスにパーソナルモニタなんてもの付いていやしないし。
いやいいのだ。そんな機内エンタテイメントや食事に金かけるよりもきちんと目的地に安全に到着する。そんな所に重点に置いている質実剛健なLHが僕は大好きです。フライトアテンダントも目茶目茶親切だし。ルフトマンセーとか言いたくなります。本当に。

とは言え機内食、思った以上に美味しかったルフトハンザ。
マグロ丼と豚肉のゴマダレ和え。
どうせ欧州行ったら死ぬほど米の飯が食べたくなること必至なので、今のうちに日本食を食べておくのだ。今井くんはさっそくwestern foodを食べていたけど大丈夫か?
後で後悔しても知らないよ〜。
まあ、食べることぐらいしか楽しいこと無いからね。
寝ようと思ったが、なんかやっぱり飛行機内は寝られなかったのだ。
空いてる飛行機で横になって眠りたい!

とかなんとか言ってるうちに(やっぱり10時間はとても苦痛だった)やっとのことで飛行機はフランクフルトに到着した。定刻通り。さすがルフトハンザ!


フランクフルト空港は巨大な空港としてとても有名なんだけど、
トランジット自体はそれほど苦労せずに済んだ。
次の便名を確認して、そこのゲートに向かうだけでいいのだ。
ゲートAだったらまっすぐそこを目指して行くこと。
別に英語が話せる必要性など全く無い。と言うことですぐにゲートに到着した。早いよな。
ゲート周辺にはもちろん誰もいなかった。
なんか食べたりしたかったけどお金(ユーロ)も持ってないしあ。
現地時間は14時30分。日本時間は午後9時半。7時間の時差と言うのは大きい。
これから飛行機乗り継いで最終目的地スタヴァンゲルに着くのは現地時間の9時半。
日本時間で午前4時半である。しかし初日に一気にスタヴァンゲルに行くことが出来るのは大きい。
電車で移動したらなんせ8時間かかる距離なのだ。移動だけでほとんど一日終わってしまう。
とは言え日本時間午前四時半はきついよなあ・・・この時点でもうすでに9時半だもんなあ。

そしてフランクフルトの空港は静かだった。
喧騒に満ちたヒースロー(ロンドン)に比べてもとても静かだった。
オスロ行きの飛行機に今から乗り込む日本人、いや、東洋人は我々を除いて一人もいない。
ついに日本語が使えなくなるゾーンに突入である。
しかし飛行場の眺めは素晴らしいね。
フランクフルトだけにルフトハンザの牙城だけあってルフトの飛行機は非常に多いのだが、他にもエミーレーツ航空、チロリアン航空、ラウダ航空と言った日本に未就航(オフライン)の飛行機がいっぱいあって楽しい。(エミレーツは10月より就航予定)
こういう所に来ると飛行機オタの本領発揮と言う感じだ(笑)


フランクフルトからオスロまでは約2時間かかる。
飛行機はエアバス319−100 
小さな飛行機だった。ビジネスクラスもおそらく無いんじゃないかなあ。
と言うことでここからは日本語が一切通じないゾーンに突入〜。
やっと旅らしくなってきたな〜。
オスロ行きの飛行機は空いていた。
しかしフライト時間は二時間と言うことで、しっかり機内食は出る。
本日4回目の食事。内容はと言うと・・・
ライ麦パンとハム・チーズ付け合わせは小エビとパスタのサラダだった。
ヨーロッパのチーズはやっぱり美味いねと、日本時間11時半と言う深夜?にも関わらず完食。
うーむうむうむ、やはり食欲魔人なのかもしれぬ。

ドイツ語で「ありがとう」は「ダンケシェーン」ってガイドブックには書いてあるのだけれど、
実際には「ダンケシェン」って感じだった・・・ような気がする。
いや分かんないんだけどさ〜、でも「ありがとう」ぐらいは現地の言葉で言った方が受けはいいですよ。
ちょっと恥ずかしいけどね。

そしてLHのフライトアテンダントはやはり親切だった。
LH、本当にいいんじゃないでしょうか?
それにしても、食べることしか考えていないなあ・・・相変わらず。
機内食を食べた途端に眠くなった。
おやすみなさい。
ってここから更に長いのだけれども。



オスロに到着したのは17時。
日本時間ではなんと午前1時。
もう完全にグロッキー状態の我々だが、とりあえずは宿だけは確保しておかねばならない。
と言うことでまずはインフォメーションに向かう。
しかししかし、スタヴァンゲルは安宿が無いのか、
紹介されたホテルはRadisonSAS。SAS直営の?日本だったらホテル日航みたいなもんだ。
ちなみに、ふたりで795NKR。
インフォメーションのおっちゃん曰く、
「いいホテルだよ、この値段は安いよ」
ンなこたあ分かってんだけど、貧乏人の俺らに一泊日本円で7000円は高いよ、高すぎる。
とは言え選択肢は残ってないから、仕方なくSASホテルに決める。
7000円か〜 SASだしいいホテルなんだろうなあ。
でも相当身分不相応と思われる。
まあ、話に聞くとシーズンも終わりがけで結構快適に旅は出来そうな感じらしいし(どうやらそうでもなかったことが後で判明したのだが)なんとかなっか、って言う感じのお気楽ムードになる。
で、次はレンタカーのブースに寄ってみたりしたのだが、こっちは思った以上に上手く行かず。
スタヴァンゲルで借りてオスロで返すことにしたら、3日でなんと6万円もかかるのだ。
さすがにそれは無理だよなあ。ちょっとためらう。ちょっとどころじゃないよまったく。
これはどうにもならんかもなあ。
まあ、ワールドキャッシュは問題なく使えてお金は普通に下ろせたし、
宿も確保できたし、まあ何とかなったので良しとしよう。
どうにもならんのはこの眠気だけ。まあ真夜中だしな、仕方ねえよなコレ。

オスロの空港は思った以上に小さい空港だったが、近代的で綺麗な空港だった。
木で出来た柱がアーチ上に天井にある。
ここから先はスカンジナビア航空(これ以降SAS)に。うお、これまた憧れのSAS!
機内食は果たして美味しいのだろうか・・・?
It’s Scandinavian!
と、心は躍るが、眠気はもう最高潮。
今すぐにでも寝たい。


今回の旅で唯一乗ることになるSAS。
期待したのは勿論機内食だったのだが、
フライト時間35分では機内食なんて出るわけもなく、
チョコレートケーキにコーヒーと言うスナックで終わってしまった。
今回の旅での一番の目的?! これにて終了。
何が出てもどれだけ眠かろうとも美味しく頂くはずだったのにぃ〜。
こんな罠が待ち受けているとは思わなかったよ〜。
ちなみに乗った機体はMD81 
マイケルダグラス社の機体は(既に乗ってるのかもしれないけど)初めてかもしれない。
国内線と言うのに結構混んでいたなあ。
ちなみにスカンジナビア航空のテディベアとか欲しかったのだが機内販売も特に目立ったものは無し。
しかし完全に死にかけだね。まあ日本時間を考えたら仕方が無いか。

スタヴァンゲルの空港にそうして着いたのは午後9時過ぎ。
完全に頭も回ってません。
市街地に行くエアポートバスの姿も無し。
どうしようもなし。普通の路線バスも無かったし。
これだけ頭が回っていない以上どうしようもなくって、タクシーを使って市内まで出た。
タクシー高かったなあ〜 メーターくるくる回ってたもん。
結局ホテルまで4000円ぐらいかかってしまった。高い〜!!!
初日からこんなにお金を使っていいんでしょうか?
使い過ぎじゃないんでしょうか?
ホテルもさすがにSASホテルだけのことはあって、豪華だった。
夏料金ってことで安かったのは確かなんだけどね。
しかし夏場はハイシーズンだから稼ぎ時の筈なのに、何故夏料金は安いのか疑問でならない。
レンタカーが高かったのはハイシーズンだったからと信じてるんだけど・・・
何処で聞いたら分かるんだろう?
まあ高級ホテルに安く(それでも高い)泊まれたからいいじゃないかと言われそうだ。
それにしてもあまりにも眠い。眠すぎる。
と言うことで今日はもう寝る。
すぐに深い眠りへと僕は落ちていった。






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