CORKSCREW Diaries(米国編)
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2001年09月21日(金) 006 Making the Road


ロンドンの空は予想に反して青かった。
英国には曇り空が良く似合うなんてイメージがあったものの、
晴れたロンドンの街はとても素敵なところだった。
産業革命以降、世界はここから動いてた。
Making the Road 彼らは道を造ってきた。
そして僕らも道を造っていくのだ。
未来に続く道。
21世紀から31世紀に向けて。

いつもの如く早起きして、朝食を。
朝食はイングリッシュ・ブレックファスト。
イギリスの食事は朝食に限るとは良く言ったもので、
美味い。
まあそうは言ってもしょせんはユースの朝食。
ベーコンをカリカリに焼いた油で目玉焼きを作ると言った
本格的なイングリッシュ・ブレックファストとはいかない。
それでも美味い。
ハッシュポテト美味し! 好きな僕にとってはもうたまらないものがある。
さすがにロンドンのユースだけあって、日本人の姿もちらほら見える。
アイスランドとは違うと実感。
ここロンドンの人口だけでアイスランドの総人口よりも遥かに多いのだから。

ロンドンでの滞在時間は、僅かに一日。
お上りさんモードで観光地巡りの予定である。
今日の目玉はなんと言っても大英博物館!
ここに行くためにロンドンに寄っていったようなものだから。
世界各地から集められた数々の展示物! 本当はここだけで一日かけて回りたいぐらい。
大英博物館を最優先させるべく、ユースの場所を選んだのである。

大英博物館の開館時間は10時。
またも開館時間まで待つ羽目に・・・折角早起きしているのに。
しかし大英博物館は広かった!
噂には聞いていたが本当に広い! 所々工事しているし。
でも迫力が違うね。
ギリシャ・ローマ時代の彫刻も、
ロゼッタ・ストーンも、
エジプトのミイラも。
いろいろ博物館見てきているけれども、スケールが違いすぎる。
僕はヨーロッパの歴史をちゃんと勉強しなかったことを少し後悔した。
帰ってから歴史をもう一度学ぼう。
そんなことを思った。
それはいいのだけれども、大英博物館のレストランで食べた
「The BENTO BOX」 これが如何ともし難いほどどうしようもなかった・・・
久しぶりに日本食が食べれるかと思ったのに〜あんなに芯が残ったご飯食べたの久しぶりだよ。
これで2000円って言うのはちょっと・・・
BENTO BOXはかなり人気メニューらしく、隣の日本人も頼んでいる。
僕らが注文するとウェイターは「Oh, very good」なんて言ってたけど全然ベリーグッドじゃない。
後に来た日本人も注文してた・・・ 
「やめといた方がいいですよ」って忠告しておくべきだったか。しかし僕らよりもずっと英語力上そうだったのにな。ううむ、恐るべしBENTO BOX!!!  やっぱり日本人のココロをくすぐるんだな。


そしてニッポンジン観光客と化した僕らは次の目的地、
ウェストミンスター寺院に向かう。今回はバスで移動。やっぱり周りの景色が見られるのはうれしい限りだね。途中でバッキンガム宮殿の衛兵交代式をやってた。・・・素通りしたけど。
ウエストミンスター寺院に到着前、ビッグベンの前で写真を撮る。
すげえ観光客してるよ・・・
だけど建物それぞれに、すごく歴史を感じた。
日本の古い建物とは、また違った感動だった。
なんて言うか、すごく、重厚で、荘厳なのだ。
こういう建物が並ぶ街を見たのは初めてだった。
日本はほとんど太平洋戦争で破壊されてしまったから。
歴史を感じた。流石はロンドン!
でもまあ、所詮は人の造りしもの。
広大なアイスランドの自然を見てしまった後では多少物足りなくもあったかもしれない。


ウェストミンスター寺院の後はロンドン塔へ。
元要塞で監獄でもあるこのロンドン塔。今はすっかり観光地化してしまっている。
テロ事件後にも関わらず、入り口は人で溢れかえっていた。観光客恐るべし。
タイで作ってきてもらった国際学生証を使って学割で入る。しかも二人分まとめて。悪人である。
しかし高い! 入場料8ポンド(1600円ぐらい)は高い!
内容は・・・あんまり大したことはなかったし。武器や宝石の展示があったけど特に感動は無し。
もう今回だけで十分かな、って言う感じ。しかしちゃっかりロンドン塔越しに見えるタワー・ブリッジで写真は撮ってたりする。タワー・ブリッジはなんか橋桁だけが妙に新しくてちょっと興ざめだった。
でも写真だけはきちんと撮って帰る辺り観光客根性のなせる業である。

昼ご飯があまりにも貧しかった反動か、(本当に朝食以外食事はハズレだらけである)小腹が空いたので、ロンドンのマクドナルドに入ってみることにした。マクドナルドはさすがに全世界共通! 日本と同じ物が食べたかったらここに来るに限る! と言うことで行ったのだが、英国オリジナルのチキンクレープなるものを食べてまたもや失敗する羽目になってしまった。一緒に頼んだファンタオレンジはどうも粉っぽく、マクドナルドでも失敗・・・もうどうしようもない。
それはいいけれどもここロンドンでもマックは高い! 
日本よりマクドナルドが高いなんて・・・
マックの価格差を物価水準に勝手にしている僕としてはまたもショックを受けたのだった。
まあここまで既に分かっていたことではあったのだけど。
ただ物価は高いけれども交通機関や宿泊の費用はそれほど高くない。だから旅はしやすい。食費は抑える事だってできるのだから。日本は物価自体は欧州とそれほど変わらないものの、そういった費用が高いように思われる。その辺り、もっと改善を望みたいところだ。

さて最後に目指すは自然史博物館。ここは16時半を過ぎたらなんと入館料無料なのだ。無料の甘い響きに誘われて僕ら以外のお客さんも結構来ていた。入ってすぐに恐竜(ブラキオサウルスか)の骨格模型がででんと置かれていて、もうこの辺は迫力十分だった。が、情けないことに館内で変なところに入ってしまい、警備員につまみ出されてしまった。やはり無料で入ろうとするなんて虫が好すぎるのである。時間ギリギリだったから仕方はないんだけどね。

ロンドンには多くの博物館が存在する。
大英博物館を筆頭に、自然史博物館、科学博物館、海洋博物館。
博物館マニアの僕としてはもうたまらないものがある。今回は時間がなかったせいでほとんど回ることが出来なかったけど、これは次回の課題としておこう。いいんだ。今度またロンドンにやって来る楽しみが出来たんだから。

そしてハイドパークを歩く。ロンドン市内にはこう言った公園が数多くある。市民の憩いの場所になってて、サイクリングしたり、散歩したり、ジョギングしたり、いろんな人がいる。面白いのは乗馬用のダートコースも整備されていること。騎兵隊がれっきとして存在するこの国ならではっていう感じがする。さすがに一日歩きまくって疲れたので、ハイドパークを横断する元気は僕らにはなかった。でもいい所! 芝生に座って日向ぼっこでもしたい。

そして、ベーカー街221Bに向かう。そう、言わずと知れたシャーロック・ホームズの探偵事務所があった場所だ。勿論、シャーロック・ホームズは物語上の人物だけど、ベーカー街221Bは現実に存在する。そして今なお、世界中からシャーロック・ホームズファンが訪ねてくるのである。小学生の頃シャーロック・ホームズを読み倒した僕も例外ではなく、ロンドン来たらとりあえず来てみたい場所だった。川上はんはまたしてもあんまり興味なさ気だったがいいのだ、僕は行きたいのだから、ちょっとぐらい寄らせてよ、ね。
とハイドパークの南のバス停から、バスに乗り、ベーカー街に向かった。トラディショナルな2階建てバスの2階の一番前に陣取って、ロンドン市内を行くのは気持ち良かった。時刻は6時過ぎ、通勤渋滞に巻き込まれたけど、余計とゆっくり町並みを見渡すことが出来た。ロンドンのバスはすごく乗りやすい。路線図が分かりやすいって言うのもあるけど、手軽に乗れるのはとても嬉しい限りだ。
ベーカー街221Bに現在銀行が建っている。ちゃんと壁にはベーカー街221Bのレリーフが飾ってるのがすごく嬉しい。当然写真に収める。隣にあるシャーロック・ホームズ博物館なるちょっと怪しげな建物の前でもちゃっかり記念撮影。(しかし何でもかんでも博物館にすればいいってもんでもないでしょうに) さすがに六時半では博物館は閉まっていたが、やっぱり来てんだね、僕みたいな人たちが。写真を撮っては帰っていくのだった。でもこれで僕はもう満足! とりあえずは。後は旅行最後の夕食を食べるのみ!

そして地下鉄に乗って一旦ユースに戻る。
街の中心部にあるユースってのは大変有り難い! 場所がいいと遅くまで行動できるからね。
最後の夕食は、中華を食べに行くことに! 今まで食事に関しては失敗しまくってきたから、ここで起死回生の一発を! ってな訳で中華である。やっぱり中華料理は何処でも美味いっしょ。ここロンドンも中華街って言うのはちゃんと存在している。中華街が賑わっているのはどこの国に行っても同じらしい。週末ってこともあったのだろうけど。
行ったのは安くて美味いが店員のガラが非常に悪いことで有名な「WONG KEI」である。まあこまったことに中途半端な時間にマックを食べたせいかお腹の空き具合が今一つということが難点だったのだが、北京ダックラーメンと炒飯は非常に美味かった。しかも安い。(ロンドンの物価からすれば)最後の夜にして一番まともなもの食べたって言うのは・・・しかも中華だし。と言うのは置いておいて素直に美味しかったことには感謝しよう。しかし店員の態度はかなり悪かった(おっちゃんの方は。若い店員はそうでもなかったが手際が死ぬほど悪かった)・・・噂は本当だった。でもいいのだ。美味けりゃ。余程もうかっているのか店内改装したみたいだし。

そして長いロンドンの一日は終った。
僕らの旅も終わりに近づこうとしている。
一日しかない時間をかなり目一杯有効に使えたんじゃなかったかなって思ってる。
もう少し時間さえあればライブハウスやジャズクラブ、劇場とか行ってみたかったんだけど、まあさすがにこの滞在期間では無理。アイスランドのオマケだったしね。
でもロンドンはなかなか素敵な街だった。







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