宇佐美彰朗の雑記帳

2004年02月04日(水) 小学校6年の「道徳」の時間、研究授業に飛び入り参加!

 去る1月28日、宇佐美は、横浜市立東小学校に突然、出向きました。
宇佐美が書いた本の一部が道徳の副読本に採用されているのですが、
その小学校の6年生のあるクラスで、「自分を高めるために、目標に向
かって努力する」というテーマの授業が行なわれ、私の副読本を資料に
使ってくれるというのです。

 担当の渡辺誠先生は宇佐美のホームページを見て「授業の参考にする
ので、資料か写真を貸してもらえないだろうか」と問い合わせてきまし
た。以前にも小学校の授業に直接出向き参加するという経験があったの
で、幸い時間的にも都合がついたこともあり、東小学校に直接出向くこ
とにしたのです。

 ただし仲間の先生や生徒諸君には、内緒にしておきましょうというこ
とにしました。とはいっても、校長先生には話さないといけないのでと、
校長先生の了解は取りつけておきました。

 授業に使った副読本は、宇佐美が箱根駅伝を初めて走った頃、30キ
ロを一人であれこれ苦心をしながら走りきった内容が書かれていました。
質問の前に先生が丁寧に読んでくれていました。そのあと先生から、角度
を変えた質問が生徒に出されたのです。

 私は廊下で一部始終を聞くことができました。今の小学校6年生はここ
までしっかりと、自分の考えを発表できることに、驚くとともに感動もし
ました。私自身の小学生時代を振り返ってみると、ここまでの発言や考え
に到達できたていたかは疑問であります。

 いよいよ45分の最後、10分間が私の持ち時間です。ぴったりとこち
らに廻ってきました。それまで「実物」が来ていることには一切触れるこ
となく経過したわけです。

 そこでぴょこっとみんなの前に出ました。
 生徒は、誰がのこのこ出てきたのだろうかと、不思議そうな顔をしてい
ました。間髪いれずに渡辺先生が、「今日の資料の宇佐美選手です!」と
紹介してくれました。「宇佐美ですよろしく!」と挨拶すると、みんなま
るでビックリ箱を開けたような顔をしていました。

 胸を広げ、手を叩かんばかりにしている生徒、下向き加減の生徒は顔を
上げて、またある生徒は目を目を丸くして、私に注目したのでした。「エ
ーッ!ウォー(文字では表現できないビックリ状況)」。声にならない声
が教室を包みました。

 宇佐美:「そんなにかっこよく走りきったわけでなく、負けるのが悔し
かったことと、少しの可能性が実現できることにかけただけでした。やれ
ばできることに、自信が沸いてくることは実感できました。あるいは目標
が達成できない時にはもう一度トライすること、工夫することだと思います。・・」

 終了後、とうとうほとんど全員にサインをしてあげることになりました。
校長室では、持ち帰ったサインを見た時の、親御さんたちの様子が話題と
なりました。先生方と雑談をかわし、帰りにはまた思いがけなくも、美味
しい「焼酎」まで頂いてしまいました。ありがとうございました。
 




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