宇佐美彰朗の雑記帳

2004年02月03日(火) 新潟県立巻高校「34ルーム」同級会開催。

 1961年当時、新潟県立巻高等学校3年生の「34ルーム」は、50数名が
在籍していた。そのクラスメートが還暦を迎え、東京・上野に集合した。
出席者は20名。「34ルーム」とは当時のクラス番号である。巻高校は新
潟県西蒲原郡巻町にあって、ほぼ県の中央部、海岸寄りに位置する。当
然、この地域も米所として一面田圃に囲まれていた。

 卒業して以来の仲間が半数であった。「宇佐美は時々、テレビで見て
いたから・・」といわれたが、ほとんど会うのは久し振りの仲間ばかり。
さすがに当時を思い出すのに時間がかかった。しかし時間がたつにつれ、
言葉も「新潟弁、西蒲原弁(?)」となり、とうとう、当時の高校生仲
間に戻っていた。
 
 そうこうするうちに、とても気持ちが楽になり、仲間のエネルギーで
も貰ったかのように内心ホットとすると同時に、心身に「故郷」が身に
染み込んでくるような感じがした。

 「卒業アルバム」を持参してくれた仲間がいて、少年の頃とのあまり
の違いに驚きあきれ、一人一人当人の確認をする始末だった。「あのひ
と誰れ? これらてばね!」。顔写真との違いのひどさに、ひとしきり
話に花が咲いた。
 
 この企画や世話役は、もちろん東北地方に在住のかつての「級長」さ
んである。やはりクラスのまとめ役は、卒業後も級長さんがはまり役。

 アルコールが入り、気分も高まりあれこれ情報が入ってくると話も弾
み、ふっと見直すと、かつては確か無口で大人しかった印象の男が、い
まや多弁・雄弁にも感じられる人物となっていて、想像以上に各方面で
大活躍であることが判明したりした。当時確かにクラスメイトであった
が、ほとんど目立たなかった彼が、彼女が、集まりの中心的存在になっ
ていたり。時間はいろいろな作用を引き起こすのだ。

 別れ難い仲間たちだが、予約の時間がやってきて、一人また一人と帰
路に着きはじめ、お開きの時間が来てしまった。楽しいひと時を過ごし
た会だったが、再会を約束して終了した。





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