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指輪物語関連ファイル

YUKI


2003年03月06日(木)
 <映画>『二つの塔』(五回目)


■2003/03/01 (土)

今日は映画の日でした。
うちの小学五年生に、「SEEを見て予習したら映画に連れて行ってあげる」
と言いましたら昨日ちゃんと全部見たようなので、一緒に行きました。
中一は部活。同居人氏は特撮目当てについてきました。
さすがに三時間は長くて疲れたようですが、「おもしろかった」と言ってくれて母はうれしい。
中学生か高校生くらいになったら、原作を読んで、それから私のコレクションにひたってくれ。
(同人誌は高校生になってからー)

さて小5が言うには、ナズグルはハリポタのアズカバンの看守に
イメージそっくりだそうです。言われてみればなるほど。
これから映画化する方は、PJに影響されないようにするのが大変だ。
反対にPJのシュロブが秘密の部屋をなぞらないようにスケールアップすることを期待。
そして吹き替えのフロドの声って、アナキンの吹き替えと同じですよね?
フロドとゴラムのやりとりを見ていて、うーん、アナキンは向こう側に陥ちちゃったという設定だし
ルーカスもまたPJ映画をしのぐダースベーダーへの道を探らなくちゃいけなくて大変ね。
と思いました。もちろん、全ての根っこにトールキンの指輪があるわけですけれど。

他の映画のからみでいうと、鉄の足ダインさんのTTT感想に、
エントは下手すると「にこにこぷん」の樫の木おじさん、ディズニーの短編アニメ「花と木」、
というコメントがあるのですが、火の付いたエントが水の中に頭をつっこむカットを見て、
そういえば「花と木」にそういうシーンがあったかもしれない・・・と思いました。
うちのお子様ビデオのどこかに入っていて、昔何度も見たんだけれど、記憶はあやしい。
ディズニーの短編アニメって好きでした。アメリカナイズされてはいるけれど、
「小さなおうち」とか「ロンドン橋」の話とか、もとの話のエッセンスを上手に伝える佳作が多いです。
PJやスタッフはそれを見て育ってきたに違いない。
黒澤の映画や「宮本武蔵」の映画もそうですけれど、他の映画へのオマージュが
いろいろなところにあるのかも。誰かそういうのの解説してくれないかしらん。

☆映画にひたる
今日は最初から映画にひたって見ることができました。
同じ映画をこんなに何回も見るのは前作『旅の仲間』が初めて。
そして今度の『二つの塔』も同じように楽しんでいます。
この楽しみ方は、昔、好きな漫画をくり返し読んでいた感覚に近い。
中学生や高校生の頃、何回も何回も読んだ本がたくさんありました。
それができる作品とできない作品はどう違うのか・・・というのは口で言うのは難しい。
作品の世界や、お話の流れに身を任せる感覚は
同じようにひたった人にしかわからないかもしれません。
そうやってひたりながらも、頭の隅っこの冷静な部分はいろいろ考えてはいるんです。
前後のつじつまが合わない部分。流れにそぐわない部分。
ごくまれに、そういう部分を用意周到に補正しつくした作品があったりすると
手放しでほめちぎることができて、熱狂的なファンになったりするんでしょうね。
PJの『ロードオブザリング』は、かなりいいところまで来ているみたい。
でも最後の『王の帰還』でたくさんの人が納得できる大団円を迎えることができるかどうか
最終的な判断はそれを見てから。

それでも今日もとても楽しく三時間を過ごす事ができました。
何回も同じことを書いていますが、背景の自然がすばらしい。
CGで多少いじってあるにしても、それを割り引いても自然の景観にほれぼれしてしまいます。
でてくる俳優達も、これまでの出演作、今演じている指輪の役、これから演じる役(笑)を
もっと知りたくなるような魅力を備えています。
場所と人がこんなに素晴らしいのはほとんど奇跡のようです。
CGクリーチャーは最初の頃、全然目に入らなかったんですが、
回を重ねて見るにしたがって、CGの物足らない部分よりも、よくこれだけ作ったなあという部分が
見えてきました。今日はバルログの落下シーンの手足の動かし方と翼にみとれてました。
翼に乗ったナズグルの目線から見たオスギリアスの廃墟も大好き。
アラン・リーとジョン・ハウはどんなに夢中で絵を描きセットを作った事でしょう。
そして、オークやウルクハイの一人一人にも個性があり、きちんとした甲冑をつけている。
多少のマイナスポイントはチャラになるくらい、好きな映画になりそうです。