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日韓中イランをリスペクトしつつ、ちょいと嫉妬 - タイ - 2005年07月20日(水)

本日から、バンコクで

 FAプレミアリーグ・アジアン・トロフィー2005

ちゅー大会がはじまります(と言っても2日しかないけど)。


これは、どーいう大会かと言いますと、プレミアリーグの
公式プレシーズンマッチで、前はマレーシアでやりました。

マンチェスターシティー、ボルトン・ワンダラーズ、エヴァートン、
そしてタイU23代表が戦う大会です。


ボルトンはこのあと神戸と川崎とやります。



タイはSEA GAMESという、U23代表が戦う大会を
11月に控えているので、それへの強化試合、という位置づけ
となっているのであります。

んで、マンチェスターシティーには、スン・ジハイという
中国人選手が居るので、なんか記事があるのかなぁ、と
思っていたら、それっぽいのが出ていたのでご報告。


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■アジアの強豪勢に遅れを取っている、タイの現状
Thailand lagging behind Asian powerhouses



先週、3人のタイの若手選手達が「第2回タイ・エレファントの
エヴァートン留学」プロジェクトに参加することとなった。

これは、チャン・ビールがエヴァートンのスポンサーとしての
契約の一環である。


ほぼ同時期、マンチェスターユナイテッドは、韓国代表MFの
パク・チソンをオランダのPSVから獲得すると発表した。



これはタイのサッカーが、まだアジアでは強豪勢の後塵と
なっていることを表している。

わがタイの選手がエヴァートンのアカデミーで留学、という点
であるのに対し、韓国人選手は世界で最も有名なチームの
ファーストチームに名を連ねることになったのだ。


サー・アレックス・ファーガソンは、パクとの契約は単に
Tシャツを売るために契約したのではなく、ギグスの後継者と
考えていると語る。


パクと同じく韓国人選手のイ・ヨンピョはまだPSVに留まって
いるが、パクもイも、PSVでは昨シーズン大活躍をし、リーグ
優勝、そして惜しくもUEFAチャンピオンズリーグではAC
ミランに準決勝で敗れ去っている。



事実、チャン・ビールがエヴァートンのスポンサーでなければ、
タイの選手をクラブが受け入れたかどうかは疑問である。



欧州全体を見れば、多くのアジア人選手が欧州チームに在籍して
いる。

特に日本、韓国、中国、そしてイランの選手達だ。彼らは欧州の
トップリーグに名を連ねている。




今回のバンコクで行われるFAプレミアリーグ・アジアントロフィー
では、3チーム中2チームに中国人選手が在籍している。

エヴァートンのリー・ティエとマンチェスターCのスン・ジハイだ。

また、マンチェスターユナイテッドは、若手中国人選手のドン・
ファンジョウを現在育成中である。



日本は小野、中田(英)、中村、高原、中田(浩)ら、最も多くの
選手を欧州に送り込んでいる。

イランはマハダビキア、アリ・カリミがドイツのハンブルガーSV、
ブンデスリーグ王者のバイエルンでプレイしている。


多くのアジア人選手はレギュラーとして活躍しており、単に
数を揃えているだけではない。



タイに関して言えば、タイのベストの選手でさえ、イングランドの
それほど強豪でないチームとの契約が出来ずにいる。


数年前、キャティサック・”ジーコ”・セーナームアンは当時
タイで最も優れた選手であったが、ハダーズ・フィールドで
上手く行かなかった。

彼は今、ベトナムリーグでスター選手として活躍している。


テーラテプ”リーソウ”ウィノチャイは、タイの新星として
注目されている選手であり、クリスタル・パレスでトレーニングを
積んだが、契約が出来なかった。

そんな彼は現在タイのBECテロサーサナでプレイをしている。


わがタイは東南アジアでは最強とみなされてはいるが、ベトナムと
シンガポールでしかプレイできていない状況は、とても悲しむべき
ことである。

どちらもタイよりもサッカーの質は劣っていると考えられている
にも関わらずにだ。



タイの選手は優秀であるが、国際舞台で進歩できずにいる、
なぜなら、発展プログラムと強いプロリーグの存在に欠けて
いるからだ。


タイFAは、問題を十分すぎるほど理解しているが、彼らの力は
あまりなく、それに対処できずにいる。



タイのサッカー関係者がつつましく他の人々にその役職を受け
渡せば、おそらくタイのサッカーの状況は良くなるはずだが、
それはありそうにもない話である。


そのような関係者は、他の誰よりも要因を指摘し、非難するだけで、
あとは言い訳ばかりだ。




私は欧州のリーグの試合をよく観るが、アジア人選手達の活躍と
それらの母国を尊敬する。



だが同時に、そこに我がタイ人選手が居ないことは悲しむべきことだ。


http://www.bangkokpost.com/Sports/20Jul2005_sport43.php(バンコクポスト, 07/20)
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ううーむ、タイから見た欧州アジア人選手、というのは結構
複雑なんですね。尊敬しつつもちょっと嫉妬が交じるというか。



たしかに、ここんとこタイは元気がない上に、シンガポールは
ノー・アラム・シャーがイングランドの下部リーグにトライアルに
行くぜ!とか、ベトナムは海外在住組がいるぜ!とか、ワクワク
させられるニュースが続いているのですが。


エヴァートンの留学も、悪くはないと思うのですが、たまたま
同時期にパク・チソンの移籍が出てしまったので、相当落ち込んで
いるな、タイの人。


タイガーカップはGL敗退をしてしまったのですが、さすがに
SEA GAMESはそういうことはナイと思います。

というわけで、このアジアン・トロフィーでシッカリ問題点
みつけて対処して、あの笑顔を見せて・・・


と竹内まりや風(最近は島谷ひとみ)でシメておきます。はい。



PS

この大会、来年くらい日本でやればいいのに、と思うのですが、
どっかのチーム、手挙げませんか?


...



 

 

 

 

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