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ACL2005グループF 横浜Fマリノス-BECテロサーサナ - タイ - 2005年05月07日(土)



4月20日に三ツ沢で横浜FM対タイのBECテロサーサナ、
を観に行ってきました。もちろん試合はAFCチャンピオンズ
リーグ2005であります。


前に行ったACL第1戦の中国・山東魯能戦


「これは日・中王者同士の対決である!
 つまり、席が込むに決まっておる!」


と2時間前に行ったら、メイン席はガラガラだったので、
まー平日&ACL&タイのチーム、なら30分前でも
良いだろう、と思いそうしたらやっぱり好きなところに
座れたのでした。



すでにピッチでは、ウォーミングアップを開始していた
BECテロサーサナ。実は、BECテロサーサナを生で
見るのはこれが3度目です。





以前はシーマッカや、ドゥシットなどなど、デカイだの
ウマイだの居て、結構タマランばい、ハァハァ状態だった
のですが、今回のメンバーでそういった華があるというか、
わかりやすい選手は個人的にダッサコーンくらいしかおらず、
チームが小粒といえば小粒な面子のイメージでありました。


まあ、当時のナイス選手はみんな国外のリーグに移籍
してしまったので、仕方が無いといえば仕方が無いですが。



その上、報道によると国内リーグ開幕時はアルゼンチン人だの
パラグアイ人だの入れまくり、こりゃあすげぇや、とか思って
いたのですが・・・

でも、あれよあれよと不振が続き、今や(4月20日当時)
国内リーグでは降格争いをやっているわ、監督交代するわ、
外国人はタイ人より使えネー、と監督がみんなクビにして
しまうわで、

 かなりヤバイ状態なんすよ

ということばっかり伝わってきており、今回はあんまり
アップセットは期待できないかなーと思ってました。



んでも、この試合の俺の注目は、テーラテプ”リーソウ”
ウィノチャイ。



彼は、昨年も磐田戦にちょびっと出ていた選手でしたが、
イングランドのクリスタル・パレスのユースでプレイ
しており、最近はエヴァートンにも留学していた上に、
タイのギャルサポに大人気、な選手でもあります。

(エヴァートンからクラブの対応が好かん、と怒って
 帰ってきましたが)


どんな選手なのであろうか、とか思っていたら、またもやカモメ
やろう達が傘をグリグリまわし始めて、コーヒールンバかなんか
がスタジアムに響き始めます。




そして選手入場。コレがBECテロサーサナスタメンだッ!
いけ、ファイヤー・ドラゴン(愛称)!



カモメやろうなんざ、やっつけたれ!

コーヒーにココナツミルク入れて、ルンバなんぞ歌えん
ようにしたれ!


(なぜ俺が横浜FMに敵意むき出しなのかは、
 昔の日記を読んでください)

ちなみに、メンバー表だけ見ると、
 

 
2−3−5、というとんでもない構成なのですが、
実際はこーでした。
 
 
        11        8
      チャクリット     テーラテップ
 
 
   21     13    26     22
ワチャラコーン  タナット  ジャカプン  パナイ
 
 
    10     6    15    24
  ジャトゥポン タノンサク パイサル ピヤタス
 
 
            18
            マナ


普通、東南アジアのチームが日本に来ると、押されまくって
無茶苦茶になるか、引いてトップが残る、という場合が多く、
フォーメーションを探るにはキックオフ直後とか、点を入れ
られてリスタートのときぐらいしか把握しづらいのですが、
非常にテロ・サーサナはわかりやすかったのであります。


初めてテロサーサナを観た時、同席した方が

 「ものすごく綺麗なDFラインだ!」

と感動しておられていたのだが、今回初めて自分もそう思いました。
当時はわからんかったけど。




んで、試合は横浜FMの調子が悪かったのと、テロサーサナが
組織的でナイスなディフェンスを繰り出す上に、右サイドから
前に美しいスルーパスが何度も出たりして、

「こ、これが降格圏のチームなのか・・・」

とかなりビビらされました。


メインで座っていたので、前半はテロサーサナの右は奥の方と
なっており、誰かわからんかったのだが、どうも22番の
パナイの様であります。



後で調べると、どうも彼もクリスタル・パレスでの留学経験が
あるらしく、タイU20、U23の代表でございました。



そんな彼を経由してボールが動くことが多かったのですが、
今回のテロサーサナは少し攻撃に迫力がなく、ACL03の
ときとかのように、

 MFターサックのダイナモっぷりが効くぜ!とか、
 大型哺乳類のシーマッカに当てるんじゃー、

というような、得点の匂いというか、ゴールへ向かう迫力が薄い
とこが不振につながってるんだろうなぁ・・・と感じさせられたので
あります。



それでも、11番FWチャクリットの運動量はすばらしい。
小さいトコも、ちょっと鹿島の深井を感じさせる。
(右の写真は沙悟浄みたいだが)




そして、キャプテンでセンターバックのタノンサックも
何度も横浜の攻撃をつぶし、キャプテンシーを発揮していた。



イカス指示っぷり。こーいう手の動きが似合う選手が俺は好み。




期待していたテーラテプは、個人能力みたいなのは感じたけど、
うーむ、少しチームで目立っていなかったです。
顔は確かにカワイイけど。。




前半はかなーり頑張っていたテロサーサナでしたが、前半終了
間際に決められ、後半はじめにも許してしまったので、


 あちゃー、先制されるとアセアンのチーム崩れるからなー。
 0−4とか行っちゃうかもなー


とか思っていたのですが、GKマナのすばらしい反応(マジで
スバラシイかった)&横浜の不調で、なんとか0−2で
終わらせました。



まあ、アウェイで東アジアのチームに2点差というのはかなり
いい方だったと思います。



このチームが降格争い、つーんだったら、来年のACLは期待
できるぞ、タイ!





・AFCチャンピオンズリーグ2005予選グループF

 2005/04/20 横浜FM 2-0 BECテロサーサナ(タイ)
 
 得点者:44' 坂田大輔(横浜FM)、56' 安貞桓(横浜FM)
 
 
●BECテロサーサナ・スタメン

GK: 18 マナ Mana Nopnad
DF: 6 タノンサク Thanongsak Pajakkta (Capt)
24 ピヤタス Piyatas Vongviboon
MF: 13 タナット Tanat Wongsupphalak
15 パイサル Paisal Pona
26 ジャカプン Jakkaphun Kaewprom
FW: 8 ティーラテップ Teerathep Winothai
10 ジャトゥポン Jatupong Thongsukh
11 チャクリット Chakrit Buathong
21 ワチャラコーン Watcharakorn Klaitin
22 パナイ Panai Kongpaphan

SUB:
GK: 14 チャラームキアット Chalermkiat Sombatpan
MF: 7 ダトサコン   Datsakorn Thonglao
: 16 サクチャイ Sakchai Yuntasri
DF: 30 ポーンプロム Pornprom Chankrachang



●対戦データ

YFM : : BEC
----------------
17 :SHT: 2
6 :GK : 16
10 :CK : 0
16 :CFK: 15
2 :KFK: 11
2 :OFS: 10
0 :PK : 0



●ペヨン監督代行(BECテロサーサナ)記者会見コメント


 ペヨン監督代行(BECテロサーサナ):

「一言でいって、いいサッカーができたと思う。実は、今日は若手主体のメンバーだった。主力の選手たちはタイの国内リーグでケガをしていた。また若い選手に、この舞台で経験を積ませたいという狙いもあった。」

 http://www.jsgoal.jp/club/2005-04/00018427.html


●岡田武史監督(横浜FM)記者会見コメント

 岡田武史監督(横浜FM):

「前半、久しぶりに試合に出た選手たちが多いこともあって、なかなかボールが収まらず、相手がしっかりラインを引いて組織で守ってきたので、ロングボールで攻めてもこぼれ球を拾うことができなかった(以下略)」

 http://www.jsgoal.jp/club/2005-04/00018426.html


●試合後の横浜FM選手コメント

 坂田大輔選手(横浜FM)

 Q:相手のBECテロサーサナについては?

「ウチのほうが戦力的にまさっているので、頭を使ってサイドから攻めれば大丈夫だと思っていた」

 http://www.jsgoal.jp/club/2005-04/00018428.html


●ゲームレポート

順当な勝利、連戦の起用もプランどおりに [ J's GOAL ]
横浜Fマリノス公式




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