東南アジアサッカー調査メモ...ogaoga2k

 

 

AFCチャンピオンズリーグ02/03 決勝第2戦 BECテロサーサナ vs アル・アイン - 2003年10月14日(火)

AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)02/03
決勝戦・第2戦はバンコクで行われたのであります。

ちなみに、AFCアジアチャンピオンズリーグ、という
表記は、若干ヘンテコな気もするのですが、
(UEFAヨーロッパ、とはあんまし見ないですし)
ま、NHKもテレ朝もそう表記してたんで。


第1戦、アルアインのホームでは2−0でアルアインが
勝利しておりまして、テロサーサナは2−0以上で
勝たなくてはイカンわけであります。

とは言っても、第1戦、第2戦の合計が同じ場合は、
今回はアウェイゴール2倍、というルールがあります。

たとえば3−1で第2戦をテロサーサナが勝った場合、
合計は3−3なのでありますが、アウェイのアルアイン
の点数は、バンコクでの1点が2倍となります。

BEC:0(A) + 3(H) = 3
ALA:2(H) + 1(A) = 2+1×2=4

てな感じになりまして、3−4でテロサーサナは
敗れてしまうのです。

ですから、このバンコクでの第2戦は、テロサーサナに
とっては”失点をしないように最低2点は取らなきゃいけない”
という、結構シビアな戦いなのであります。


というわけで、とりあえずVTRをば。。


----

当方にとってテロサーナを見るのは結構久々であります。


(テレ朝は、今回のACLでグループリーグの試合の放映時
 タイチームがらみ試合だけ外す、というとんでもない暴挙を
 行いやがったのです。)


過去日本平、そして鹿島スタジアムで見たテロサーサナ
は寒そうで動きが硬く、しかも日本のチームのプレスに
つぶされてなかなか攻撃までは行かない感じだったので、
まさか決勝戦にまで上りつめるとは、以外でありました。


そんで試合のフォーメーションは、多分こんな感じ
(選手名は、NHKの表記に合わせました)


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    セイクサン  ウォラウット
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
        ターサック
−                    −
  ドゥシット       チャトゥポン
−                    −
    ダッサコーン  サックチャイ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 タノンサック ウオラチャイ ピラタット
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
         パンサー  
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ちなみにこの試合は3−5−2だったのですが、
前の試合は4−4−2だったそうで。

ちょっとアフリカ系のDFを見たかったのだが(昔は
アデバヨ・ガデボという選手が居たはず)この試合は
出なかった模様。

     
テレ朝もNHKも、長身FWのウォラウット・シーマッカ
とMFのターサック・チャイマンの説明に走っておりました
が、個人的には、左のドゥシットとダッサコーンにハァハァ
しておりました。



ドゥシットは、昨シーズンまでベトナムリーグであの
キャティサック”ジーコと共に、HAGLというチームで
プレイしたベテラン選手。FKとクロスが上手い、イカス
野郎です。

ちなみにターサックは、Jか中国に行きたいよーと言っていた
そうですが、来期はベトナムリーグ入りが濃厚との情報がある
とのことです(by ホアンさん) 


ダッサコーンは、ドイツのカイザースラウテルンのユース
に居た若い選手で、アジア大会とかタイガーカップに
出てたと思います。





つーわけで、試合がスタート。

うーむ、しょっぱなからアルアインのシュートがバーを
叩くとは・・・いやなムードである・・・

と思いきや!

ターサックが効いているッ!

日本で見たテロサーサナは、この辺がいなくてボールが前に
行けなかったいたのだが、うーむ。見事である。真ん中で前に
ボールを送っている。

パスが上手い、って感じはしないけど、ガンガン前に突っ込んで、
前線にボールが行くなぁ。

(アルアインも無理しなかったからだと思うけど)


チームの流れを見ると、アルアインがボールを持っても、
思いのほか金髪のボランチ、サックチャイがアルアインの
攻撃の目を摘み取り、注目のターサックへとボールを集める。


その球をターサック、ドリブルが早い!

アルアインも手が出せない、キレのあるドリブル!
(踵でボールを切り返すドリブルは相当萌えだった)


そこから一度右のチャトポン、あるいは左のドゥシットへはたいて、
両サイドからのクロスでFWのシーマッカへ!

こぼれた球には、セイクサン!ターサックの波状攻撃!


”!”ばっかりで申し訳ないが、あんた上がって大丈夫か?
なDFタノンサックとかまで攻撃参加。



これを要塞バンコクでやられたら、どんなチームも
ひとたまりもないであろう。


イメージ的には、重い盾と、長い槍を持つアル・アインに
対して、短剣で細かく攻撃をさばいて、一気に突く!的な
展開でタマラン。ハァハァ。



スタジアムでうらやましいのは、観客の歓声。

盛り上がるとき(ゴールに近づく、ドリブルで抜けるとか)、
あのイングランド・プレミアリーグと同じ盛り上がりの音だ。

「ぶおえー!」

前半最大のチャンス、ターサックがシュートするも、
GKに阻まれたときは、TV音声が音の大きさでバリバリ
割れていて、とてもイカス。


相手側CKの時のブーイングも、日本的な「ぶうう」ではなく

「どぉえー!」

という、憎しみのノイズでうらやましい。


ナマで見てぇぜ!ちきしょう。



そんで、後半も同じく波状攻撃の嵐!

そんななか、前半あまり動きが見えなかったダッサコーン
(柳沢似)が前半よりも攻撃にからんでくるようになり、
見事なドリブル!

倒されPK!どおぇー!

ターサックが見事に決め、どおぇー!

1−0!

続いてCKからピラタットが頭で追加点!2−0!どおぇー!

思わずガッツポーズをとる俺!

・・・のはずが、なぜかゴールが認定されず。
ビデオ見返しても、よくわからん。

多分、なんかユニ掴んだりしてたように見えたのであろう。。。。


にしても、レフリーはこの試合の場合、東アジアの人とかに
するべきではないのか・・・と考えたが、

”日本人レフリー?
 タイと同じブッダの国のレフリーとは、許せん!”

とトンチンカンな西アジアの人は(居たらだが)思うよな。

南アジアか中央アジアの人にすべきかもしれん。


パナイ(アイマール風髪型)コワンチャイ(横浜の松田風髪型)
と投入するも、BEC側にガッカリ&ターサックの疲れが
出てきたっぽく、押される場面が・・・ひー!またポストに!

くそ、なんとかもう1点!

と思っていると試合終了。

----

結果は準優勝だが、見ていて相当エキサイティングだったぞ!
どしょっぱなからフルスロットルだったしな。

あと、俺的に押したいのは、ターサックも勿論だけど、
守備で貢献した金髪のサックチャイ、イカすクロスのチャトゥポン
もグーであった。ダッサコーンとセイクサンはアジアカップが
楽しみかなぁ。



うーむ、この試合見たら、そりゃ鹿島も引き分けるわ。


あの引き分けで、鹿島がガクーっと萎えちゃって、テロサーサナ
は「俺ら、全然できるじゃん!」になっちゃった様な気がします。
(ま、昨年鹿島は1−2でバンコクでは負けたりしたんですが)


実はグループリーグ以降、テロサーサナが唯一バンコクで
勝っていないのは鹿島のみです。

あの引き分けで、テロサーサナ勢いづいちゃったかもしれません。



ちなみに来期ACLのタイ勢は、これまでどおりだとクルン・タイ銀行
(リーグ優勝)がシードで、BECテロサーサナ(リーグ2位)が1回戦から、
のはず(違うかも)なので、また

「シーマッカに当てといて、みんなで突っ込むんだー」

が見られる…かな?



あ、ちょっと驚いたのは、アル・アインサポもバンコクに来てたこと。
関係者が殆どかもしれんが、H&Aな感じでちょっと嬉しい。

これからもこんな感じになって、色々な国の人たちが出会うと
楽しいだろうなあ。


あと50年後ぐらいに、どこでもドアが発明されて、等々力の半分が
エステグラルサポに占拠とか、パフタコールサポで埋められる日を
もやもやと想像しつつ、来期ACLのアセアン勢と日本勢に期待っす。



てなわけで、来期も楽しみなACLでありました。

あと、テレ朝は来期のACL放送時は解説者変えなさい。
ついでにFOOTBALL ASIAも再開しなさい。



...



 

 

 

 

もくじ
前の日記  次の日記




メール ホームへ