unsteady diary
riko



 根暗な年末 でも嬉しいこと

大晦日まで仕事。
土曜・日曜とも出勤したのに。祝日だったはずの月曜とその前の土曜日も出勤したので、何連続出勤だか、数えたくもない。
やっと息をついたら、もう年越しとは。

年末の全日本フィギュアを見る気力さえなかった。
なんだか、好きなものにも気持ちが向かない。
鬱々としていたって、現実は何も変わらないのだけれども。

年末の異動は、結局3人いる事務のうち2人がいなくなるという、大変な事態となった。残される後輩さんは本当に辛いと思う。
それでも私は、自分の気持ちに引きずられて、彼女の辛さを考えられないでいる。
出て行くのは、事務リーダーと私。
5年も一緒にいて尊敬している事務リーダー。
それでも気持ちの在りようがあまりに違って、私のうじうじしたところがたぶん彼女には不愉快なんだろうと思うから、余計に打ち解けることはなかった。
そんなひとから「皆大変なんだから、あなただけじゃないよ」と言われるたびに、ずきずきする。
何も言えず、諦める。
傷つくことも、なんだかもう、どうでもよくなる。

駄目だなあ。

今年も実家には行かない。
80歳を超えた祖父母がいつまで元気でいるのか、とか。
年末に「おばあちゃんのことは気にしないで、今年は来たらどうだ」と電話をしてきた祖父の気持ちを考えると、ここは我慢して行って笑っているのがいいんだとも思ったけれど。
無神経な発言の塊みたいな人たちに、些細なことで泣いたり、わめき散らしそうだから。
やめとく。
仏頂面の人間なんて、いない方が明るく過ごせると思うよ。


あと少しで年が明ける。
平成20年だそうだ。
平成14年に入社して、もうすぐ7年目になる。
一つの会社でこれだけ居座って、何事かを成すこともできなかった気がする。
そんなことを考えたら、情緒不安定でぐらついて。


だから、エンピツを開いた。
誰もきっと読まない日記。
それでもどこかに繋がっていると思うから、書くのだと思う。
どこにも繋がっていないパソコンの中だけなら、きっと何も書かなかった。
こんな風に居続けはしなかった。


エンピツに根暗な日記を書いたあと、久しぶりに勝手に同志と思っている大切なひとの日記を開いた。

全然違うかもしれないけど。
もしかして私のこと、だと思っていいのかな。
うぬぼれだったらごめんなさい。
でも嬉しかった、思わずぼろぼろ泣いてしまった。


私にとって、爪に色をのせる行為は特別なもの。

中学生といったらおしゃれに色めく年頃で、艶々磨いた爪をしてた女の子もいた時代。
そのときの私ときたら、ストレスから指先や爪をえぐって剥いで、よく血が滲んでいたほどだった。同じくリップクリームの存在も知らず、いろんな感情を噛み殺してひび割れた唇と、汚い指先が本当に嫌で、でも自分にはそういうのが似合いなんだと思っていた。
痛々しいほど、自意識の塊。
今だってそんなに変わっちゃいないけど、その頃は特に酷かった。
傷が治りきる前に、新しい傷をつくっていた。

だから、高校生になってネイルケアを知った時、本当に嬉しくて一生懸命だった。艶々した桜色、ポップなパルテルカラーの爪、綺麗な指先は見ているだけで、少し幸せな気持ちになれた。ストレスに負けない自分っていう証であり、自己嫌悪から救ってくれる気がしたんだ。

高校時代も大学時代も、社会人になっても、やっぱり私は時々不安定で、そんな気持ちと指先はいつもリンクしていた。
指先に気を配る気持ちの余裕、本当はいつも欲しかった。

ネイルサロンって、実は行ったことがない。
おしゃべりは苦手だし、28になっても綺麗になるために何かを施してもらうことが居心地が悪い気がして、どうしても行けないでいる。
でも、以前ネイリストのひとが書いてた言葉が心にずっと残ってる。
ある時、指先の皮膚をこそいだ痕があるお客様がいて、もしかしてストレスからなんじゃないかと思って話を聞いてみたら、ずばりそうだったって。だから、ネイリストはセラピストでもあるんだと思いますって。
素敵な言葉だと思った。
そんな人になら、いつか向き合ってネイル塗ってもらいながら、いろんな話がしたいと思った。

本当に。
よかったら、いつか綺麗なネイルを施してください。
そして、少しのおしゃべりを。
それまで頑張るから。
私も負けないように、頑張るから。

ありがとう。

2007年12月31日(月)
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