unsteady diary
riko



 変化


気持ちは一区切り、ついた。



以前、サイト落ち宣言をしたとき。
当然bbsもなくした。
そのときは「履歴」というものをよく知らなくて、
リンクを切れば、誰も見られなくなると思ってた。
実際、誰の言葉も聞ける状態じゃなかった。
それでも心配してくれる人がいて、それ自体は嬉しかったけれど、
一方では、今の私に「強くなれ」とは言わないでほしいという思いもあった。
それが正論であればあるほど、
強い人の、経験から出た重い言葉であればあるほど、
強くなれない、いろんなものを捨てられない自分が浮かび上がって
悪あがきさえできなりそうだったから。
こっそり弱音を呟いてたりしたしね。


今回のはちょっと違ってた。

…なんだろう。

1年近くたつのだから当然あってしかるべきのが「変化」なのに、
気持ちだけが前のことを引きずっていて、うまく処理できなくて、
サイトをなくしたりすることで一気に整理しようだなんて、
安易なことを考えた。

つまり、以前みたいに誰かに見られることが嫌で
閉じようとしたんじゃない。
言われてみて、改めて思ったの。
ここに来てくれることじたいはちっとも嫌じゃない。

やっぱり、ずっと見てくれてた人って財産なんだと思う。
(一方的にそう思ってるだけなのだけど)
ただ出来上がった「作品」そのものをポンと提示して見てもらうだけなら、
どこにサイトをつくったって、誰が来たって同じかもしれない。
でも、私はそれだけじゃダメなんだ。
自分の気持ちをもっと伝えたいと思う人たちができて、
ここをつくることになった。
そういう経緯が前提にあるから、簡単には捨てられない。

そんなの、わかってたことなのに、
ひとりで考える時間が長かったから、
ひとりきりでこの場所にいる気がしていた。


―ほんとうに閉じたいの?

自分にどんなに聞いてみても、
すでに空気みたいなこのサイトを閉じたあとの自分は想像つかない。
もうひとつハギレ文の物置にだけしてるサイトがあるけど、
そっちは、居場所だという意識さえないのに。


たとえ、見る人が開始時とどんなに変わっても、
とりあえず、ここに分身は残しておくと思う。
でもね、変化は当然のことだと思う。
無理に変化を引き止めることは、
どちらにとってもいちばん不毛だから。
それだけは、いつも思ってる。


2001年10月06日(土)
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